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シークレットガーデン〜小さな箱庭〜
?シレーナの封じた過去編-9-??
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第六階層





……。

『わぁ……大きなお家だね。…お父さん』

『あっ、ああそうだね……』

この町…。この家……見たことある。いや毎日のように来ていたんだから見間違えるはずもないか……。

『(なんか今日のお父さん変だなの)』

……。わかってる。最初からわかっていたんだ。

『ガチャ』『おおよく来たのぉ〜』

この独特の話し方のお爺さん…。

『お久しぶりです』

『こっこんにちは……』

『大きくなったのぉ〜。シレーナちゃん……』

『そ、そうかな…?』

『うんうん……よしよし』

『えへへ……』

この時のシレーナはこんな風に笑っていたんだ…。

『……この子をよろしくお願いします』

『ああ。シレーナちゃんのことはワシに任せなさい』

『えっ?……任せる?ねぇ……なんのお話してるの。お…とう……さん…』

……シレーナもこうなるってわかっていたのかな?
いやそれほどまでに残酷な話はないよね。こんなのって!

『……っさようならシレーナ!』

『お父さんっ!お父さんっ!』

……くぅぅぅ。

『私を捨てないでっ!私を一人にしないでっ!お父さんっ!お父さーーーん!!」

『シレーナちゃん。駄目だ!行ったら駄目だっ!』

『はなしてっ!お父さんっ!お父さん………』

シレーナのお父さんはただの一度も振り返らずに走り去って行った。

[……みんな…みんな……私を……置いて何処かに行っちゃうんだ……]

「えっ!?この声はまさかっ!」

「…?」

パピコさんには聞こえていないのかな?彼女の心の叫びが――

[私が悪い子だから?]

違う……違う!

[お母さん…お父さん……会いたいよ……もう一度…一目でもいいから会いたいよ……そうだ…アレを使えば…]

アレ?アレって?シレーナ!シレーナ、あれってなんの事!?

「……」

「ご、ご主人様?急に黙られて……そ、その…大丈夫ですか?」

「…うん。僕は大丈夫だよ」

「そ、そうですか…でも…あまり顔色が…」

「大丈夫だって言ってるだろ!」

「きゃっ」

「あ、ごめん……」

「いえあんな物を見た後じゃ精神的におかしくなっても不思議ではありません。やはり…休憩を……」

「ううん…。心配してくれてありがとう。でも大丈夫だよ。次へ行こう」

「ご主人様がそうおっしゃるなら……。でもご無理は禁物ですよ」

「わかった」

……パピコさんにはああいったものの本当は結構きてるんだよな。精神的に。
でもここで諦めるわけにはいかない…。たぶん次が最後の記憶だ。
シレーナが言ってたアレ。今の僕以上に精神がおかしくなっ
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