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機動戦士ガンダム・インフィニットG
最終話「人の光」
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止めない。
「くそっ!」
ビームライフルの間合いを詰められてしまい、ビームサーベルでガンダムヘッド共を切り払い、薙ぎ払い続けるも、その物量的戦法はとてつもなく、一帯のガンダムヘッドがパーフェクトガンダムの背後へ回ると、その後部からさらに細い無数の触手を放出しだした。
触手は、パーフェクトガンダムの手首、足首を拘束する。
「しまった……!」
大の字に動きを封じられ、パーフェクトガンダムはその触手に囚われてしまった。動きを封じたところで、手こずらされたとデイビルガンダムはその姿をヌッとパーフェクトガンダムの前に現した。
……それは、ガンダムヘッドの数倍も巨大なガンダムの頭部であった。それを見てパーフェクトガンダムのアムロはかつて、世界を震撼させたおぞましきデビルガンダムの巨大な頭部を連想させられた。
――こ、これが……敵!?
「ギギギ……」
軋むうめきを続けるデビルガンダムは、散々手こずらせたパーフェクトガンダムをにらみつけた。奴から伝わる殺意はとてつもなかった。
だが、それ以上にアムロの心へ恐怖と絶句を与えたのはそれではない。
「ギギギィ……ガンダムゥ……!」
――しゃ、喋った……!?
「ギィギィギィ……! ガンダムゥ!!」
呻くような恐ろしく不気味な声が、巨大な頭部から聞こえてくるではないか。それに、アムロは目を見開いた。
「お、お前は……!?」
「ガンダムゥ……破壊スルタメノチカラ……ガンダムゥ……!」
――……破壊?
「食ラウ……ガンダムゥ……食ゥ!!」
「ッ!?」
突如、巨大な本体の頭部の顔面の後部よりマスクが横われて、その奥から無数の図太く長い、そして凶刃な牙が生えだしているのが窺えた。その牙を、捕らえられたパーフェクトガンダムへ襲い掛かろうとしたのだ。
「うわぁ!!」
アムロは叫んだ。しかし、その時だ。
「……ッ!!」
パーフェクトガンダムの両腕両足を拘束する触手が無数の銃弾、それもガトリングの銃弾によって次々に粉々にされていくのである。その隙にパーフェクトガンダムは遠距離へ脱出して、銃弾が放たれたと思われる後方を窺った。そこには、数体ものガンダムと、緑の巨大なMSと蒼いMS、それもジオンのものと思われるモノアイタイプで、四枚の巨大な翼をもった機体と、もう一体はイフリートであり、それらがこちらへ駆けつけに来た。
いや、それだけじゃない。もう一体後方からMFらしきガンダムも近づいてきた。あれはいったい……
「大丈夫か? アムロ!?」
マットの声である。ファンで浮上する陸戦ガンダムからは彼の担任、マットが纏っていたのである。
「よくもウチの生徒をかわいがってくれたな? この礼は倍にして返してやるぜ!!」
白と赤で彩られたガンダムタイプからはフォルド。
「このキャノンの威力は伊達じゃないぜ!」

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