最終話「人の光」
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、それぞれの花弁をすべて放出して、疑似ファイターでパーフェクトガンダムを迎え撃った。
「……!」
パーフェクトガンダムは両手にサーベルを引き出すと、次々に襲い来る疑似ファイターはあっけなく切り裂かれていくではないか、その疑似ファイターの中にはコブラをかたどったガンダムの疑似が先の長い尾を伸ばしてパーフェクトガンダムの首へ巻きついた。
「なにを……!?」
しかし、パーフェクトガンダムの手がその尾をつかむと、それをパワーの限りに引っ張って、疑似コブラガンダムを引っ張り上げると、それをビームサーベルで真っ二つに切り裂いた。他の数体の疑似ファイターも、同じように二刀をビームサーベルで次々と倒されていった。
「ギギィ……!」
その時だった。ここまで追い込まれたデビルガンダムJrの逆さまの本体は急に頭を抱えて苦しみだした。
「デビルガンダムが? やったか……!」
パーフェクトガンダムから聞こえる青年の声、それはあのアムロであった。彼がなぜあの状態から復活を遂げたのか後程説明するとし、今はデビルガンダムJrとの状況を伝えよう。
「ギギギッ……!」
苦しみだすデビルガンダムJrからは軋むようなうめき声が不気味に垂れ流れた。自らの存在とは正反対の力に圧倒され、今の状態では確実にこの白いガンダムに完敗する結果で終わってしまう。謎の持ち主によって、ようやく地上の世界へ復活を遂げたというのに、このような場で終わってしまうなど否。
デビルガンダムJrは、再び巨大な蕾を再生させると、その蕾に身を包みこませ、次なる変化へと備えたのであった。
「この程度ではダメか……?」
その状態を見て、アムロは目の前に沈黙した標的から、とてつもなく邪悪な力を感じ取った。紫のつぼみは、次第に不気味な光を発して新たな姿へ生まれ変わろうとしている。その合間の攻撃などは蕾の周辺から放出されるエネルギー派によって防がれてしまう。
徐々に紫の蕾は膨れ上がっていき、そして今にも蕾が破裂しそうなほどに内部では何かが無数にうごめきだした。無数の巣太い管状の何かが蕾の内部で駆け回り、そんな蕾の耐久は限界を超えたその時。
「……ッ!?」
蕾が展開されたと同時に内部からは蛇体とガンダムの頭部を象ったガンダムヘッドの群れが無数に四方へ放出し、蛇の胴体をくねらせながら放出しだしてきた。その、すさまじい勢いの触手の流れにアムロはとっさにその場から距離を取って脱した。
しかし、ガンダムヘッドの群れはその刃の如く鋭い牙でパーフェクトガンダムへ襲い掛かる。四方八方、上下よりその牙でガンダムを食らいつかんと乱舞しだした。
「そこぉ!」
それの猛攻を避けつつ、パーフェクトガンダムのビームライフルでガンダムヘッドは次々に打倒されていく。
それでも、いくら倒そうがガンダムヘッドの群れは蕾から生え続けることを
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