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ソードアート・オンライン 〜槍剣使いの能力共有〜《修正版》
ALO編ーフェアリィ・ダンスー
21.友の為に
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なものに変わっていた。それを見てリーファもホッと笑みをこぼしてからシュウを起こすとキリトの元へと近づく。
「どうしたの、キリト君?」
「いや、あそこで何か光ったような」
トンキーはリーファたちを乗せたあと真上の世界樹の根っこまでゆっくり上昇を始めており、上側に地上からとてつもなく大きく見えた逆円錐の氷塊とその内部には幾つもの階層に区切られておりやはり大型ダンジョンのようだ。
キリトが指差す先、氷柱の一番下───その先端に一瞬、黄金に輝く何かが見えた。
眼を凝らすがよく見えない。右手を掲げ、短いスペルを唱える。
「なにそれ?」
「
遠見氷晶
(
アイススコープ
)
の魔法よ」
そう言いいながら大きなレンズを三人で覗き込んだ。
「うばっ!」
光の正体が見えた途端、リーファは変な声を出してしまった。
氷柱の先端に封印されていたのは、透き通るような黄金の刀身に恐ろしいまでに壮麗な一振りの長剣だった。それは間違いなく
伝説武器
(
レジェンダリー・ウェポン
)
だ。
「せ.......《聖剣エクスキャリバー》だよ、あれ。前にALOの公式サイトで写真だけ見たもん........ユージーン将軍の《魔剣グラム》を超える、立った一つの武器.......今まで所在も解らなかった、最強の剣」
「「さ、最強」」
リーファが掠れた声で説明すると、二人もゴクリと唾の呑み込んだ。
氷塊の中のダンジョンを突破できればあの聖剣を手に入れることは可能だろう。そしてトンキーは氷柱を螺旋状に回っており、氷柱の中ほどからバルコニーが伸びており十分飛び移ることは可能だろう。そこから入れば、《聖剣エクスキャリバー》を手に入れるためのクエストに挑戦することができる。
だが、その上に世界樹の根っこがそのまま階段となっており、上まで伸びている。それは間違いなく───地上のアルヴヘイムへと繋がっている。
しかし、《聖剣エクスキャリバー》のクエストに挑めば地上へと出る手段はなくなる。
徐々に近づいてくるバルコニーに三人とも一瞬、体を動かそうとするが互いに顔を見合わせあってやや照れ混じった笑みを浮かべて、リーファは言った。
「……また来よ。仲間いっぱい連れて」
「……そうだな。多分、このダンジョンはヨツンヘイムの中でも最高難易度なのは間違いないしな」
「さすがに三人での突破はきついだろうしな」
トンキーは未練がわずかに残る三人を乗せて天蓋の階段の近くでスピードを落としてホバリングする。
そして一番下の段に全員が飛び移り終わるとほぼ同時に体をくるりと回転させてた。
巨大な象頭から伸ばされた鼻の先をリーファはぎゅっと握った。
「……また来るからね、トンキー。それまで元気でね。また他の邪神にいじめられちゃダメだよ」
さ
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