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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第104話:男より女の方が強いと思う。特に精神面が……
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しれない可能性があるかもしれないって事だ」
「……ほ、本当にエウカリスちゃんが僕に惚れてるのかなぁ?」
「さぁ? 俺なら惚れないから判らないけど、お前に惚れた女が少なくとも1人は居た事がある事実を考慮に入れれば、その可能性は0%じゃないよな」
「ど、ど、ど、どうしよう!? ぼ、僕……そんな……ムリだよぉ……二股なんて!」
「何で二人と付き合う事前提で動揺してるんだよ。少なくともピエッサさんにはフラれたんだから、あとはサビーネの気持ちを確認するだけだろ!」
「ちょっと待ってよ! 如何してピエッサさんにフラれた事を決めつけてんだよ!? 当初の目的は
彼女
(
ピエッサさん
)
の誤解を解く手伝いをして貰う為に相談しに来たんだ。話を君が楽しめる方向にシフトしないでよ!」
「あぁそうなの(笑) まだ元カノに未練あるんだ?」
「『元』って過去形にするな!」
「もう過去だろ」
「誤解が解ければ違うよ!」
「じゃぁこうしましょうレクルト閣下。お二人をここに呼んで、直接聞いてみましょうよ」
「ちょっと待ってユニさん。何でここに呼ぶの? コイツの執務室でも良いじゃん」
この女……こんなに面白い修羅場を、最後まで特等席で堪能したいんだな。
「いいえ、この執務室の方が最適ですぅ! エウカリスさんはレクルト閣下を来店させたいが為に、『愛してる』と嘘を言う可能性がありますから。ですが嘘を吐く事に関して世界の追随を許さないエキスパートなウルフ宰相兼国務大臣閣下だったら、小娘が吐く嘘の一つや二つ、軽く見破ってしまうでしょう。
彼女
(
ピエッサさん
)
の目の前で閣下が華麗に嘘を見破れば、レクルト閣下への気持ちも修復され、全て円満に解決する事間違いないですわ」
「なるほど! 凄いですねユニさん……貴女は天才ですよ」
天才かもしれないけど、それは“天才的ゴシップ好き”なだけ。
って言うか、お前は本物の馬鹿だ。
「色恋事だったら俺なんかより遙かに精通してて他人の嘘を見破る超天才が、この国の玉座に居座ってるだろう。俺にじゃなくそっちに頼めよ」
「馬鹿じゃねーの若造。こんな事を一国の王様に頼れる訳ないでしょう。ユニさんみたいに、もうちょっと論理的に物事を考えてよね」
何だろう……
馬鹿に馬鹿と言われて、こんなに傷付くとは思ってなかった。
もっと俺のハートは擦り切れちゃってると思ってた。
ションボリ項垂れてると、部下の数人が彼女等を呼びに出て行った。
こう言う時だけ行動が早い。
ってか頼んでないんだけど……
ユニさんがこれから来る予定の二人の為に椅子を用意して瞳を輝かせてると、程なくピエッサさんが俺の執務室へ入ってきた。
相変わらずの無表情だ……いやレクルトを見て一瞬だけ眉を顰めてたな。
「ピエッサさん、お待ちし
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