第六章 Perfect Breaker
解決日和
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割れんばかりの歓声
様々な音響
アイドルたちの歌声
レーザーライトやスモークの派手な演出
会場内を包んでいた熱気。
その要因であったものが、一斉に途切れた。
スピーカーは切られ、マイクの一切は機能しなくなる。
音響の故障か?と思われると、直後にライトがステージの物を残してすべて消えた。
「え?えぇ!?」
「どうしたのかしら・・・・・」
ステージ上にいたアイドルたちも困惑の表情を浮かべる。
そして
ダァンッッ!!!
銃声
そして、一人の男にスポットライトが当てられた。
「只今を以って!このコンサートホールは我々赤イ竹が占拠したッ!!!」
同時に、コンサートホール内の明かりが一斉に点灯し、出入り口から武装した兵士が、一気に侵入してくる!
あまりの事態に唖然としてしまう観客たち。
もともと暗かったライブ会場と言うこともあり、目がまだ慣れていない者もいる。
その状況をうまく使い、男の声だけが響き渡る。
「いいか!!勝手な行動を起こすものは、即座に射殺する!!」
拳銃を手に、ステージ上から命令する首領の男。
ステージ上にいた三人のアイドルたちはと言うと
「な、何がどうなってるの・・・・?」
「なんか大変なことになってるの・・・・」
「これは・・・・くっ」
天海春香、如月千早、星井美希の三人は、抵抗することなく捕まっていた。
状況がよくわかっていないというのもあるが。
『コンサートホール、占拠完了』
『建物内部の制圧を確認』
『コントロールルーム占拠しました』
『建物外部の観測点設置完了』
「よろしい。では諸君、それぞれの持ち場は任せたぞ」
無線機から聞こえてくる報告に、まずは上々と頷く。
そしてカメラマンに向かってこっちに来いと指さす。
カメラマンはカメラと共に男の元へ向かい、ステージの上に上った。
すると男の部下がカメラを取り上げ、首領の男を映し出す。
「見ているか、国民の諸君。我々は世界救世組織「赤イ竹」だ。今晩、この国から世界は変わる」
そこから、男の演説が始まった。
言ってることは綺麗事。
それだけならまだいいが、「邪魔をする者は実力を以って排除する」「逆らうものは皆殺し」「自分たちがこの世界を統治するのが最良」などとくだらない計画や国家論を、さもそうであると思わせるかのように吐き出していた。
要は、その綺麗事を建前に「世界征服」を狙っている、と言うことらしい。
それらの話は、聞いているだけでふざけるなと言いたくなるものだ。
実際、
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