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世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
解決日和
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「おい!!てめぇら出てきやがれ!!」

「抵抗しても無駄だよ〜このままだと全員殺しちゃうよ〜」



「ま、真ちゃぁん・・・・」

「だ、大丈夫さ。みんなはボクが守る!!」

「やよいや真美、亜美達は大丈夫でしょうか・・・・」

「あいつがついてるから、きっと大丈夫よ・・・・でも・・・」

「や、やばいぞ・・・・あいつら銃持ってるゾ・・・・」



控室。
そこに、数人のアイドルが立てこもっていた。

いるのは萩原雪歩、菊地真、我那覇響、四条貴音、秋月律子と、竜宮小町の三人だ。


そろそろ春香たち三人の出番も終わり、やよいたち三人が出るという、その時。
その次の出番である真達が出ようとした瞬間、妙な集団が現れた。

異常を察知した真が即座に部屋に立てこもり、バリケードを作ってこうして事なきを得ている状況だ。



「だ、大丈夫なの?真」

「今は・・・・・でも、無理矢理来られたら流石に・・・・」

「ですが、いくら真でもあれを相手には・・・・」

「いい!?来ても絶対に抵抗しないのよ・・・」

「どうして伊織はそんなに落ち着いてるんだよ!!」

「慌てたってどうしようもないでしょ!?私だって!!・・・」

『おい、もうこれぶっ壊しちまおうぜ』

《!?》


口論していると、聞こえてきた外からの声。
その一言に、彼女たちに戦慄が走った。


『おいおい〜もうちょっと楽しもうぜ〜』

『それもいいが、これ以上時間も掛けられん。とっととぶっ放して開けるぞ』

『へーい』

ガシャッ!!


扉の向こうから、重々しいを音がしてくる。
装備を外しているのか。


そして



『だぁ〜〜・・・・ドリャァッッ!!』

バガォッッ!!


男のタックル一つで、机などを積んだバリケードは扉ごと一瞬で吹き飛んだ。


そう、この扉を突破しようとすれば、彼等には簡単にそれができたのだ。
ただそれをしなかったのは、中で怯える少女たちを愉しんでいたからに過ぎない。


その証拠に、舌なめずりをした巨漢が扉をくぐって入ってきた。



「へっへっへっへ・・・・さぁ〜あ、怖がらないでこっちおいでぇ〜」

「ひぃっ・・・・」

「へっへっへ・・・いいぜェ、その顔。恐怖に歪む声だァ・・・こいつがたまんなくて、俺ァこの仕事やってんだぁ!!」


目の前の標的に、ダラダラとよだれを垂らしてくる男。
説明はいらないと思うが、この男はもはや壊れている。

人格が、ではなく、倫理などの人としての理性が、だ。
そう言う意味ではもはや「人間ではない」。



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