第六章 Perfect Breaker
解決日和
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言ってもしょうがないわ。それで?だれが?」
「えっと・・・それが」
オペレーターの話では、向こうからの名乗りもなく、話が終わったら「行きます」の一言で切れてしまったらしい。
頭を抱えるティアナだが、その音声を聞かせてもらう。
「この声・・・・青龍さん?」
「「EARTH」からの応援ですか?」
「行く、と言ったのよね・・・・」
聞き覚えのある声から、相手を知るティアナ。
だが
(だったら内部に侵入している?だったらこんなことには・・・・でも、報告時間はライブ開始の二分前。と言うことは、到着した時にはすでにライブは始まっていたはず。対策を取ろうにも、ってことかしら・・・じゃあ今はタイミングを見計らって・・・・?)
思考が渦巻く。
兎にも角にも、内部の情報が全く入ってこないのだ。
捜査本部のモニターには、赤イ竹の犯行声明と要求、そしてカメラマンを打ち殺すまでのシーンが流されていた。
そちらにふと目を逸らし、ティアナは見た。
「あ・・・・」
そして、気づく。
それからまた考え出すも
「おい!!内部と周辺の見取り図まだ来ないのかよ!!」
「こっちにあります!!」
「何でそっちにあるんだよこっちに移せ!!」
「部隊編成はどうなってんだ!?」
「こっちでやってます!!」
「はぁ!?おいこっちでもやってんぞ!!」
「各捜査員はライブ会場に向かって・・・・」
「そんなことしたら人質殺されんぞ!!捜査員はそのまま待機だ!!」
周りがあまりにも騒々しい。
声が大きいだけならともかく、混乱具合が飛び交う声の音量にに拍車をかけていた。
指揮系統は混乱でメチャクチャ。
やかましい声ばかりが行き交い―――――
「あ゛ーーーー!!うるさい!!もっと静かにできないんですかッッ!!!」
ティアナが叫んだ。
その一喝に、シィン・・・と静まり返る捜査本部。
「A班は現場周辺と建物内部の解析!!B班はいざという時の部隊編成!!C班は各捜査員にライブ会場周辺に急行するよう連絡してください!!ですが、敷地内には入らないよう厳命を!!」
「「「「「・・・・・・」」」」」
「何してるの!!早くするッッッ!!!」
「「「「「お・・・おぉぉぉおおおお!!」」」」」
ティアナの言葉に、一気に動き出す捜査本部。
そのなか、一人が心配そうに言った。
「おい!!勝手にんなこと決めていいのか!?」
確かに、不安にもなるだろう。
だがティアナはそんな暇はないと言って、にっこりと笑って優しそうな声を出した。
「今そんな議論している暇はありますか?まだ慌ててるようなら―――――いっぺん頭冷やします
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