第六章 Perfect Breaker
解決日和
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にできない』
「だろうな。君たちも身辺整理が必要だろう。我々も無駄な労力を掛けたくはない。出て行ってくれないかね?」
『時間が必要だ』
「ではこの嵐が過ぎ去るまでは待とう。あと一時間半か二時間ほどか?」
『そんな短時間では無理だ!!せめて・・・・』
「おいおい・・・・我々はこの嵐の中行くのは大変だからそれだけ待っているのだぞ?」
『だが実際に無理だ!!』
「もっと短く設定しても良いのだが?」
『・・・・・わかった・・・』
「嵐が過ぎ次第、我々の部隊がそちらに向かう。もし妙な真似をすれば・・・・愚かな決断のために、多くの国民の血が流れることになる」
ガチャっ
電話を切って、ステージの上から観客を見下ろす。
(愚かな国民たち・・・・莫迦な治世者たちの莫迦な政治に振り回されていることに気付かない者ども)
(だが、私が変えてみせる。そして崇めるのだ。この私が、この国の唯一の統治者となるのだ!!!)
口角が上がり、自然とにやけてしまう。
その様子を見て、春香は悔しかった。
せっかくみんなで成功させようと、毎日のように練習したのに。
忙しい時間を縫って、なかなか会えないけど集まって、それで頑張って来たのに。
そのみんなのライブを、こんなふざけた形でぶち壊されるなんて。
隣を見ると、千早も美希も同じ気持らしい。
だが
さっきのカメラマンのことが脳裏によぎる。
反論すれば、簡単に殺される。
ドラマや映画。
演じる世界の物ではなく、あまりにもリアルな、死の恐怖。
何も言えない。
何もできない。
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「ヘリも飛ばせないのか!!」
「この強風では無理です!!」
そのころ、対策本部では怒号が飛び交っていた。
なんであそこを見落としていただの、今すぐ部隊を編成して突入させろだのと、完全に混乱状態だ。
その中に、ティアナ・ランスターはいた。
騒然とする中を進み、連絡班のオペレーターのもとへと進む。
「今ライブ会場には誰もいないんですか?」
「えっと・・・・そう言えば。おい!!確かライブ会場を確認するように連絡あったよな。あれ受けたの誰だ?」
「私です!!」
オペレーターの一人が立ち上がり、その場にティアナが向かう。
聞くと、ライブ会場のことに気づいて連絡してきたものがいたらしい。
「どうしてもっと早く報告しなかったの・・・・・いえ、今の混乱状態じゃ無理ね」
「すみません・・・」
「いまさら
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