暁 〜小説投稿サイト〜
世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
解決日和
[11/13]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
上げる。
自分の体重があだとなり、その衝撃はかなりの物だ。


そして彼女たちに初めて、鉄翼刀の姿が現され

「変な悲鳴。そんなの聞いて何が楽しいのやら」

そう一言コメントを送る。




「さて・・・大丈夫ですか!?」

「は、はい・・・・あの?」

「あ、俺「EARTH」の人間ね。助けに来たから、避難しよう!」

妙にノリノリの翼刀。
まあ目の前に国民的アイドルがいるから当然だが。


「「EARTH」ってなんだ?」

「た、たしか警察みたいなのって聞いてたけど・・・・」

「あー、そんな感じでいいっす」


あれだけのことをしてケロっ、としている翼刀を見て、ボー、っとしてしまう一同。
しかし


ガシッ!!

「うっがぁ!!」

巨漢、再び立ち上がる。

廊下から伸びてきた腕は、翼刀の脚を掴んで振り回し始めた。



「う、ぉっ!?」

「おめぇはぐちゃぐちゃにしてぶっ殺してやるよ!!」

「お断りしたいなぁ・・・・」

「ルッセェ!!」

バガァッッ!!


ブンブンと振り回されながらも、翼刀が小声でつぶやいた。
それを聞き逃さず、男は怒りのままに廊下の方へと翼刀を思い切り叩きつけてから、踏み潰すように蹴りをぶち込んだ。

ゴッバァッ!と凄まじい音がして、部屋から見て反対側の廊下の壁が崩壊する。


その向こうに翼刀の姿が消え、巨漢が彼女らの方へと向き直ってきた。


「お前らは俺のもんだァ!!誰にもわたさねぇぜ。がっはっはっはハァ!!」

頭から血を流し、装備もボロボロの男だが、目だけは凶器と欲望にギラギラと妖しく煌いている。
彼女たちは左右に散って逃げ出すが、一人雪歩がその場にへたり込んでしまった。


「雪歩!!」

「雪歩ぉ!!」

「あ・・・いや・・・・」

そしてその雪歩に、男は一歩ずつ近づいていく。
部屋の明かりが男に遮られ、その影に雪歩がつつまれていく。

男が叫び

「逃げねぇとは良いぜお前!!最初はお前の悲鳴を・・・・・」


「やめろって」

ピタ

「言ってんだろ!!」

――鉄流不動拳――

ごゴォゥッッ!!!

「―――爆貫!!」

ベギャ、バグォッ!!!


轟音。
直後、男の姿は目の前から消えていた。

男は翼刀の一撃に頭から壁に突っ込んでいき、大穴を開けて外に落ちて行っていた。


「え・・・・」

真っ暗だった視界に、部屋の明かりが飛び込んでくる。
そして、そこに手を差し伸べる翼刀。

「さあ、逃げよう」


おどおどとしてしまう雪歩。
しかし、確かに彼女はその手を取って、しっかりと立ちあ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ