第六章 Perfect Breaker
解決日和
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上げる。
自分の体重があだとなり、その衝撃はかなりの物だ。
そして彼女たちに初めて、鉄翼刀の姿が現され
「変な悲鳴。そんなの聞いて何が楽しいのやら」
そう一言コメントを送る。
「さて・・・大丈夫ですか!?」
「は、はい・・・・あの?」
「あ、俺「EARTH」の人間ね。助けに来たから、避難しよう!」
妙にノリノリの翼刀。
まあ目の前に国民的アイドルがいるから当然だが。
「「EARTH」ってなんだ?」
「た、たしか警察みたいなのって聞いてたけど・・・・」
「あー、そんな感じでいいっす」
あれだけのことをしてケロっ、としている翼刀を見て、ボー、っとしてしまう一同。
しかし
ガシッ!!
「うっがぁ!!」
巨漢、再び立ち上がる。
廊下から伸びてきた腕は、翼刀の脚を掴んで振り回し始めた。
「う、ぉっ!?」
「おめぇはぐちゃぐちゃにしてぶっ殺してやるよ!!」
「お断りしたいなぁ・・・・」
「ルッセェ!!」
バガァッッ!!
ブンブンと振り回されながらも、翼刀が小声でつぶやいた。
それを聞き逃さず、男は怒りのままに廊下の方へと翼刀を思い切り叩きつけてから、踏み潰すように蹴りをぶち込んだ。
ゴッバァッ!と凄まじい音がして、部屋から見て反対側の廊下の壁が崩壊する。
その向こうに翼刀の姿が消え、巨漢が彼女らの方へと向き直ってきた。
「お前らは俺のもんだァ!!誰にもわたさねぇぜ。がっはっはっはハァ!!」
頭から血を流し、装備もボロボロの男だが、目だけは凶器と欲望にギラギラと妖しく煌いている。
彼女たちは左右に散って逃げ出すが、一人雪歩がその場にへたり込んでしまった。
「雪歩!!」
「雪歩ぉ!!」
「あ・・・いや・・・・」
そしてその雪歩に、男は一歩ずつ近づいていく。
部屋の明かりが男に遮られ、その影に雪歩がつつまれていく。
男が叫び
「逃げねぇとは良いぜお前!!最初はお前の悲鳴を・・・・・」
「やめろって」
ピタ
「言ってんだろ!!」
――鉄流不動拳――
ごゴォゥッッ!!!
「―――爆貫!!」
ベギャ、バグォッ!!!
轟音。
直後、男の姿は目の前から消えていた。
男は翼刀の一撃に頭から壁に突っ込んでいき、大穴を開けて外に落ちて行っていた。
「え・・・・」
真っ暗だった視界に、部屋の明かりが飛び込んでくる。
そして、そこに手を差し伸べる翼刀。
「さあ、逃げよう」
おどおどとしてしまう雪歩。
しかし、確かに彼女はその手を取って、しっかりと立ちあ
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