第六章 Perfect Breaker
獅龍日和
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熱気はもう物凄いもので、スタジオからの声がイヤホンからであるからこそ聞こえるものの、もう隣の人との会話も聞こえないくらいの歓声に満たされています!!』
その様子を見て、青龍は何か引っかかった。
『観客動員数2万人だそうですね!!』
『更に中継されてお茶の間にも流される生放送ライブですので、目にする人々の数は計り知れないですよね』
『ライブ会場は、首都内の・・・・・』
スタジオのアナウンサーのコメントなどを聞いて、青龍の頭で何かがカチッとかみ合った。
通信を対策本部につないで、確認を取る。
「すみません・・・・」
『なんでしょう?』
「・・・・今日行われる765プロの・・・・ライブ会場には誰か配置されていますか・・・・?」」
『ライブ?えっと、そこには・・・・まさか?!』
「・・・・行きます」
ゴッ、どぅん!!!
次の瞬間、青龍は空へと飛び出していた。
暗くなり始めた空に、大きな雲が覆いかぶさり始めていた。
テレビ局ビルのスクリーンに、天気予報が流れ始めた。
『今日は日が沈むまではいい天気でしたね。日中、日射病に倒れてた人も少なかったようですし』
『気を付けないと行けませんね〜』
『さて、ですが今日の天気はこれから下り坂。風が強くなり、雨も降りだすでしょう』
『大丈夫でしょうか?』
『すぐに通り過ぎると思いますが、ここから・・・・ここの時間帯は、外出しない方がいでしょうね』
『では!この後すぐ、765プロのライブ中継をお送りします!!』
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「え・・・・えぇ!?この会場が狙われている!?」
「はい・・・・」
「ギリギリまで準備に追われてたから、そう言うのは・・・・マズったな・・・・おい、警備主任を」
「今こっちに来ているみたいです」
「すみません・・・・」
ライブ会場入り口のロビー
そこで数人のスタッフと、青龍が話し込んでいた。
遠くの方(の、ように感じる)からは、凄まじい歓声が聞こえてくる。
ライブはすでに始まっており、スタッ二人は休憩時間の時のグッツ販売の準備に追われていたところだったのだ。
彼等もまた、困惑するしかない。
当然ながら、荒事の想定もしていたことはしていた。
哀しいことに、こういった会場で暴れてしまう輩の可能性も否めないのだ。
しかし、それはあくまで暴れ出した一般客を想定したもの。
テロ集団を相手にできるようなものではない。
「青龍!!ここか!!
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