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世界をめぐる、銀白の翼
第六章 Perfect Breaker
獅龍日和
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ものだ。

と、なると何かの予兆があるはず。
しかし、それが一切ない。

懐から懐中時計を見る。


(相手が慎重で・・・・こちらに気取られない・・・・と考えることはできます・・・・が・・・・)



そうしているうちに、再び青龍の前を中継車が出て行った。

今日は妙に多い気がする。
と言っても、日にどれくらい出るのか知らないが。


そこで目に留まったのは、車に張り付けられたプリントだ。
何かの告知か宣伝らしく、日付も一緒に描かれている。



「・・・・あの」

「うわぁっ!?」

青龍が、前を通りかかったテレビ局のスタッフに声をかける。
その若いスタッフは全身全霊でビビり、足元のハトはびっくりして飛んで行ってしまった。



「な・・・・あ、警備で来てくれたって言う人ですか?いやぁ、全く気付かなかったですよ。流石ですね」

「(普通に立っていた・・・・だけなのですが・・・・)あの・・・・今日は何処かで何か・・・・あるんですか?」

スタッフに聞き、相手は少し驚いた顔をする。
そして少し興奮気味に語りだした。


「知らないんですか?今日は大手事務所がオールスターライブをやるんですよ!!開催前からカウントダウンして、特番番組が組まれてますよ!!」

「そう・・・・なんですか?」

「うちの局はその生放送をする予定です。ライブの放映権を勝ち取りましたからね!!」

「・・・・そんなに人気の・・・・事務所なんですか・・・・?」

「そりゃもう!!アイドル事務所でしてね。知りません?765プロって!!」

「・・・・・・・・あぁ、そう言えば・・・・聞いたことがあるような」


確か、この前天馬が聞いていたラジオから流れていた曲がそうだった。

明るくていい、疾走感のある気持ちのいい曲だから、聞いてみたのだ。
その時のみの話題だと思って、とくに記憶していなかったが・・・・・知っておいてそんなことはないですね、と反省する青龍。


「ありがとうございます」

「いえいえ!!・・・あ!やっべぇそろそろいかねぇと!!機材届けないといけねェンだった!!!」


そう言って、抱えていた荷物をしょい直して走り出すスタッフ。
彼は車に飛び乗って、急いでその場に向かって行ってしまった。


青龍はフト、上を見上げる。

ビルには大きなスクリーンが取り付けられており、今話していたライブと言うのが大々的に宣伝されていた。



『あと五分でライブも始まりますね!!』

『会場の熱気もすごいことになってますね!!では、中継をつないでもらいましょう』

『現場のトウキさーん!!』

『はい!!現場のトウキ・タケヒトです!!会場の
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