第六章 Perfect Breaker
獅龍日和
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に叩きだすか閉じこめる役割を請け負ったのだ。
「何事もないといいのですが・・・・」
空を見て、ひとりごちる。
日光が真上から照らされる。
「熱いですね・・・・」
ちなみに
獅子の場合は
「はっはっは!!まあそりゃいい気にもならんよな。大丈夫だ。そちらの邪魔はしない。今日は協力して行こうか!」
と豪快に笑い。
翼刀の場合は
「俺、一応有段者ですよ?免許皆伝、師範代の」
とか言って周りに感心されていた。
さすがは体育会系である。
唯子は
「え?座ってていいんですか?ジュースも?ありがとうございます!」
妙にちやほやされていた。
男ばかりのむさくるしい職場に咲いた一輪の華、みたいな。
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それぞれ、配置についてからはその場で思い思いに時間をつぶしていた。
翼刀は捜査官と一緒にいた。
「で、ここで拳をこう、ぐっ!!と」
「若い子はすごいなぁ」
「何言ってんすか!!赤坂さんだって徹甲弾とか言われてたじゃないですか!!」
「よしてくれ。もう無理だよ」
「・・・・・コンクリートの壁を拳で割る人が何言ってんすか・・・・?」
「マジで!?話聞きたい!!」
公安の人たちと妙に盛り上がっていた。
獅子は
「暇だ・・・・ここで一発ドカンと来てくれればなぁ・・・・いや、来ない方がいいんだがな、うん」
そんな物騒なことをひとり呟く。
唯子は相変わらず、座って待っていた。
というかサイン貰いまくっていた。
青龍は
「・・・・・・・」
直立不動で、後ろに手を回して駐車場の出入り口前で立っていた。
じっ、と見ていなければ、瞬きをしたかどうかも分からないほどに動かない。
足元にはハトが降りてきていたし、本当に置物じゃないのか?と言うほどだった。
そうして二時間の時間が経過する。
相手はテロ集団だ。
しかも、思想を実行するために暴力を扱うタイプの。
ならば、もっとも注目を集める手段を使ってくるだろう。
今日は休日。
ならば、夕方からの時間が一番テレビを見る時間だ。
その時間に合わせて彼等も合流したわけで、もう時間は17時になりそうだ。
(おかしいですね)
青龍は通信機から聞こえてくる定時連絡を聞きながら、疑問に思っていた。
あまりにも何もなさすぎる。
ここを占拠するにも、前もって中に数人を配置しておく
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