第六章 Perfect Breaker
朱雀日和
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「「・・・・・・無個s」」
「わかった、言うな」
二人の発言に掌をだし、やめてあげてと止める蒔風。
が、お決まりなのか二人は笑って、話を戻す。
「恐らくこれも、今までの経験や記憶が元で構築された個性、なのでしょう」
「完全に消えるわけではない、と言うのも、こういうことがあるからじゃ」
「へぇ〜。でもさ、うろ覚えでも前の人憶えてないの?」
なんとなく納得する蒔風。
だが、それでも前任者のことは気になるらしい。
が、それには応えられない二人。
「なにぶん、前任者からの空きが大きかったからの」
「連続で所有者が"No name"だったのか?」
「いえ、そんな感じではなかった気が」
「意識はなくとも、世界の外で粘った時間ならわかるんじゃが・・・・」
「ドンくらいだったん?」
聞かれて、玄武が顎に手を当てて考え込む。
そして
「ざっと2500年ほど前じゃったかの?」
「・・・・・は?」
「まあ意識はなかったんで、時間の長さは感じなかったですよ」
「いやいや、そう言うことじゃなくて」
フルフルと手を振って、蒔風が唖然としながら二人に聞く。
蒔風が"No name"の人間なため、彼等は入ってこれなかった。
本来なら、蒔風は手にすることなく寿命を迎え、十五天帝は次の所有者がいるであろう地へと向かうはずだ。
だから、どんなに長くても蒔風が手にしたときの年齢よりも上の数になるわけがない。
「連続して同じ世界にいたってことか?」
「十五天帝所有者の決定は、決して血筋だけでは選ばれないはずですがね」
「そうじゃのう。今になってみると不思議じゃの」
「ま、そのころからすでに舜が主になるのが決まっていた、と言うことですかね?」
「おぉ、2500年前からの絆かの!そう考えると、悪くないのぅ!」
バシバシと蒔風の背中を叩き、痛いって!というお決まりのやり取りをする。
そして空気が一瞬止まり「どうすんだよこの空気」という、やはりお決まりの流れを汲んで、書類に戻る三人。
「で、翼人が三人に?」
「まどかたちはみんな参加するってさ。あとは・・・・・」
「雛見沢の部活メンバーは参加する気満々じゃったよ」
「リトルバスターズの皆さんもやる気ですね。最近すごいですよ、あそこ」
「あぁ・・・・ロリロリバスターズとか言い出した時は逮捕しようかと思ったぜ・・・・」
その時の首謀者(21)は語る。
「ああああああぁぁぁあああ!!貴様らはそんなにも、そんなにも勝ちたいか。そうまでして俺を逮捕したいか!この俺がたった一つ抱いた祈りさえ踏み
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