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逆襲のアムロ
44話 取るべき道
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う」

その質問にアムロ、カミーユが首を傾げた。カミーユが答えた。

「ええ、ぐったりはまあしますね」

オクトバーが頷く。

「実はサイコフレームの特徴としてニュートンの第一法則を無視しています。まだ仮定ではありますが、そんな気がします。それは現実的でない話です。2つ目の制御網でサイコミュに与えた負荷以上のエネルギーを持ってして抑えつけなければなりません。その力が差し引きしても制御が上回ります」

アムロが顎に手をやっていた。カミーユは腕を組み答えた。

「常に制御は心掛けているので、それは自分の中で収めたいからでしかない・・・。理由は・・・その力が育つ傾向にあるからか・・・」

カミーユは得心した表情をした。アムロもカミーユを見て驚きの表情を見せた。ブリッジ内もざわつく。オクトバーが「そうです」と一言、そして続けた。

「この物質は得たエネルギーを基に育ち作用する傾向にあるという一定の結果を得ることができました。現実世界であるまじき行為です。レイ博士、ナガノ博士共に危険性を訴えて、会社上層部と掛け合いましたが、一蹴されました」

オクトバーへの視線がテムに向く。テムが話し始めた。

「お偉方は未知なる力に見せられやすいんだよ。あのメラニーはダメだ。奥方からの圧力に負けては、全世界にその技術の流出を促した。結果がこれだ」

再び、ブライトが手を挙げて発言した。

「オクトバーさん。その、何故今回がという質問に・・・」

オクトバーは「すみません」と一言言って、テムも手でオクトバーに促した。

「世界に流通したサイコミュが反応したことです。それはアムロさんらのきっかけもありましたが、それを流通させたアナハイムにも責任があります。そして現状の全ての利点を効率的に利用し、現在のレベルを維持して上昇させているものが地球圏のあるポイントに存在することが確認できております」

メインモニターが今度は航路図になった。するとある1点を指し示していた。それについてシロッコが話し始めた。

「そこにフロンタルがいる。サイコミュの結晶であるパンドラボックスを携えてな」

「パンドラボックス!」

カミーユが反応した。周囲が驚いた。シロッコは続けた。

「パンドラボックスはビスト財団が叡智を結集させたサイコミュ収集蓄積機。微々たる世界の怨念をため込み、そしてそれを用いて天変地異を起せると仮定される意味不明な機械だ。それを壊すことは何人たりともできない」

シロッコは周りを見渡して、話し続けた。

「フロンタルは時期を狙っていたのかもしれない。時代の過渡期、もはや派閥も思想も落ち着き、疲弊した世界が様々な救済を求めては最も感受性が高まる。つまりはサイコミュを最も効率的に活動できる時期が今であって、ア
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