暁 〜小説投稿サイト〜
和-Ai-の碁 チート人工知能がネット碁で無双する
第一部 佐為編(桐嶋和ENDルート)
第31話 つぶしあい
[1/2]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
H12年9月後半 said-sai
「ありがとうございました」「ありがとうございました」
勝者も敗者も互いに充実した表情で挨拶を交わす。
お互いに自らの全力を超える力を出し尽くして戦ったのだ悔いはない。
進藤ヒカルが勝敗のハンコをつけに向かう。
(……奈瀬の奴、強かったな)
――ええ。互いに素晴らしい碁でした。掛け値なしに……最高の碁です
(ならAiっていうネットの棋士も強いのかな?)
――分かりませんが強いのでしょう。彼女が強く憧れるくらいに
(打ってみたいか?)
――もちろんですとも!言わずもがな
(ハハハ。だよな。Aiはsaiと同じくネット碁にいるみたいだから探してみても良いかもな)
――ホントですか!?ヒカルっ!
(プロ試験が終わってからな!)
――ああ。嬉しい。約束ですからね。……ヒカル
●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇
H12年9月後半 越智康介の部屋
越智康介は戦績表のことを考えていた。
「ボクに勝った奈瀬を相手に進藤が勝った?」
(塔矢アキラがヘンにライバル視してた進藤が?)
ボクのライバルは伊角さんや和谷や奈瀬で進藤なんか気にもかけてなかった。
全勝の伊角さんが次に進藤と戦う。ボクは同じ1敗の和谷との対局。
2敗した奈瀬も伊角さんや和谷との対局が残っているとはいえ簡単に崩れるとは思えない。
奈瀬に負けたショックで連敗するようなことはなかったけど……。
全勝でトップ合格して自信をつけてプロになるつもりが、一敗したことで少しずつ不安が広がっていく。
和谷も好調だけど伊角さんも全勝。もしどちらかに負ければ2敗。そして最終戦に進藤。
万一この先の対局を一局でも落とすようなことがあったら?
初のプロ試験。院生になって1年足らずで1組の1位になってつけた自信が揺らぐ。
思い切って受話器を手に取る。
「おじいちゃん……塔矢二段を呼んで」
「どうした女の子に負けて合格も不安になってきたか」「おじいちゃん!」
「まァ、しかしよかった。おまえの了承を得られて」「え?」
「実はもう来週から塔矢プロが来てくれることになっておる」
●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇
H12年10月 岸本空の住むアパート
「ここで私が投了と。やっぱり伊角さんは強かったな」
負けた碁を並べてるにも関わらず奈瀬の声は明るかった。不意に尋ねてみると。
「不思議なんだけどね。負けた碁に限って悔いのない碁が打ててるの」
「負けるのは私が和-Ai-と比べてずっと未熟なんだから当たり前のことで」
「それでもね。進藤や伊角さんと
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ