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和-Ai-の碁 チート人工知能がネット碁で無双する
第一部 佐為編(桐嶋和ENDルート)
第30話 進藤ヒカル vs 奈瀬明日美
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いくよう――。
羨ましい。柄にもなくヒカルに嫉妬を漏らす。
私が碁盤に眠っていた150年の間に囲碁は確実に進化していた。
黒と白の平等を期すべく設けられた江戸の時代にはないコミというルールもそう。
黒番においてはそのコミの負担を解消する為に、より積極的に仕掛ける囲碁へと変わっていた。
現代の碁を知る喜びをネットの碁で学んだ。
私の生まれた平安時代には貴族のたしなみとして好まれた碁。
しかしながら私のように純粋に“神の一手”を極めようとするものは平安の世には少なかった。
虎次郎と共に生きた江戸の時代には碁所が設けられ家元が優秀な棋士を育て互いに切磋琢磨し、神の一手への探求は大きく飛躍していた。
そして身分や貴賤を問わず己が実力のみを持って競い合う現代のプロ棋士たちの囲碁。
今や囲碁の世界戦も開始され、日ノ本に碁を伝えた唐の国、中国や韓国にもプロの碁打ちがいると聞く。
ヒカルといることに不満はない。
けれでも神様はいったい私の我がままをいつまでお聞き下さるのか。
互いに反発し激しく争う二人の碁が終盤へと向かう。
中央の厚みに地がどれくらい見込めるのかという碁は形勢判断が難しい。
佐為もどちらが勝ちなのかすぐに計算することは難しい。
この勝負、最後にヨミ勝つのはどちらか――。
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