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和-Ai-の碁 チート人工知能がネット碁で無双する
第一部 佐為編(桐嶋和ENDルート)
第23話 若獅子戦
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も知らないんだ」

「滅多に現れないらしいから知られてはいないのかも。私の憧れの棋士なの」

「強いの?」「強いよ。間違いなくヘタなプロよりも強いよ」

「たまにお忍びで遊んでるプロもいるし、そのAiってもトッププロじゃないの?」

「それが緒方先生も正体が分からない幻の棋士なんだって」「へー」

「それでね。私はそのAiに憧れてAiの棋譜とか並べて棋風を変えてる途中なの」

「そして緒方先生に声をかけられた……と」「そうそう。驚いたわよ」

「正体不明のネット棋士ってsaiみたいだな。」「sai?」

「奈瀬は知らないのか。去年の夏に1カ月と少しの間いただけで、もうプッツリと出てこなくなったけど……オレの知る限り最強のネット棋士だな」

「最強?きっとAiの方が強いよ」

「いやいや。すげー強かったんだ オレの知る限り負けなし。
 韓国棋院の棋士も負けたっていうんだぜ。そのAiってやつの碁は知らないけどsaiには劣るだろ」

「いや。絶対にAiの方が強いよ!」「いやsaiの方が強い!」

「そうだ! saiが負けるわけなんかない!」「ほら二対一でsaiの勝ち!」「わやっ!」

「おいおい。奈瀬も和谷も……それに進藤までいい加減にしろよ」

「奈瀬はそのネット棋士の影響で絶好調か夏は油断できないな」

「夏?」「プロ試験だよ。」「忘れたのかオレ達院生の唯一最大の目標を」

「ここにいるオレ達もその時がくれば。みんなで星のつぶしあいだ」

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