抽選会
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に吊られて音ノ木坂も全員がそちらを向く。その中でにこと花陽は目を輝かせており、扉が開くと思わず立ち上がっていた。
「UTX学園だ!!」
入ってきたのは春の覇者にして高校女子野球界の絶対王者、UTX学園だった。
「見てにこちゃん!!綺羅ツバサさんがいるよ!!」
「一番前にいるのはキャプテンの統堂英玲奈さんだ!!優木あんじゅさんもいる!!」
まるでアイドルを見たかのような興奮状態の二人。他にも複数の高校の女子選手が彼女たちを見て騒いでおり、穂乃果たちは呆気に取られていた。
「にこ?あの人たちって・・・」
「はぁぁぁぁぁぁ!?あんたまさかUTXを知らないの!?」
「UTXは知ってるわ!!ただ、その中で先頭を歩いてる三人のことが気になるのよ」
全員が堂々と歩いている先頭に立ち、手を振るなどして談笑している三人。一人はおでこを出した髪型の小さな少女、もう一人は長めの髪をカールさせている少女、そして泣きぼくろが特徴的な挑発の少女。彼女たちがUTX学園の中心的人物なのはよくわかるが、女子野球に詳しくない絵里たちからしてみればなぜここまで騒がれるのかわからない。
「信じらんない!!いい?まず私たち側を歩いてるのがキャプテンの統堂英玲奈さん、キャッチャーよ」
「キャプテンでキャッチャー・・・」
全く同じ役割を担っているサイドテールの少女はその人物をキッと睨むように見つめるが、視線に気付いた彼女に爽やかな笑みで返され拍子抜けしてしまう。
「一番向こう側にいるのは優木あんじゅさん。左のエースとしても有名だけど、クリンナップも担っているスラッガーよ」
「へぇ」
髪を弄りながら隣の小さな少女会話する人物を見ながら、真姫が面白くなさそうな表情で髪を弄っている。
「そ―――」
「そして!!なんといっても注目なのは真ん中の綺羅ツバサさん!!」
テンションMAXになろうとしたところで目を輝かせて彼女たちを見つめていた花陽が割り込んでくる。
「エースでクリンナップ、さらには日本女子野球最速のMAX128kmを投じた女子野球界の至宝!!兄の綺羅光さんと同じ血を引いているだけあって、やはりその実力は計り知れません!!」
「あれが綺羅光さんの妹・・・」
「雰囲気あるニャ・・・」
ビデオで見たプロで活躍中のサウスポー。その人物とあまり似てはいないが、どことなく似たような雰囲気を放っているその少女が、なぜかこちらに歩いてくる。
「え!?何々!?」
「何か怒ってない!?あの顔!!」
好意的ではないその目に恐怖を感じ抱き合っている花陽とにこの前にツバサはやって来ると、ギラッと鋭い目で睨み付ける。
「あなたたち」
「「は!!はい!?」」
「私をあいつなんかと一緒に
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