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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第639話】
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っぱり一人で入るのが一番だな……と。

 その一方でエレン・エメラルド――混浴というヒルトと共に風呂に入るのが恥ずかしいのかブクブクと顔までお湯に浸かっていた。

 そんな彼女の水着は――ローライズと呼ばれる露出の高い水着だった、勿論色はエメラルド・グリーン。

 遠巻きにヒルトのやり取りを見ていると不意に近づいてくる影が――。


「エレン、日本のお風呂はどう?」

「ぶぼっ!? な、何だ……未来か。 ゆ、湯加減は悪くない」


 不意の接近に驚くエレンに、クスッと笑う未来。

 ヒルト達の騒がしいやり取りを遠巻きに眺めつつ、未来は――。


「どう? 少しは学園生活慣れた?」

「あ、あぁ。 色々驚く事も多々あるが……慣れてきてるのがわかる」

「そっか。 ――エレン、エレンはヒルトの事好き?」

「……!?」


 いきなりである、ヒルトの事が好きと聞かれて目を見開くエレン。

 湯加減のせいか白く透き通る肌は桜色に染まり、同時に頬に熱を帯びるのを感じた。


「い、いい、いきなりだな……」

「ふふっ、そうかも。 ……それで、好きなの?」

「…………」


 未来の問いにどう答えたらいいのかわからないエレン、ヒルトの事が好きなのは事実だが隣に居る未来はヒルトの幼なじみである。

 同性のエレンから見ても可愛く、背が小さく無駄に胸に脂肪が行った私よりもスタイルのいい未来が少し羨ましくもあった。

 それに――明らかにヒルトに恋してるのは明白であり、どう答えようか悩んでいると未来はまた小さく微笑む。


「ふふっ、別に気にしなくてもいいよ? ……前だったら、ヤキモチいっぱい妬いちゃったりしたかもだけど。 今はヒルトがモテるのも当然かなって思うし」

「そうなのか……?」

「うん」


 力強く頷く未来、ヒルト等のやり取りは続いていて、諦めたのかヒルトは女子に囲まれて身体を洗われていた。

 何処からか猫の鳴き声も聞こえてくる――ヒルトに着いてきたシャイニィことにゃん次郎の鳴き声だった。

 未来、エレンのやり取りはその後も続く――そして、暇していたにゃん次郎は温泉へと散歩に来ていて一連のやり取りを眺めていた。


「にゃう……(鼻の下が伸びてるわ。 後で顔面ペチペチの刑ね)」


 一同の楽しそうな混浴の様子を眺めながらにゃん次郎はそんなことを考えているのだった。
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