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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第639話】
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、直に委員会からも連絡が来るかもしれない。


「さっさと自室に戻って正座してろ」

「わかり、ました……」


 項垂れる一夏、着ていたタキシードも心なしか着崩れていた。

 小さくため息を吐く千冬、そのまま旅館の外に出て夜の京都の街へと歩み始めた。


「ヒルトくん、背中流してあげるね?」

「あら? その役目は私よ?」

「ちょ、ちょっとティナ! ヒルトに何乳を押し付けてるのよ!!」

「あらあら、有坂君ったら……元気になって……♪」


 一夏が戻ってきた頃のヒルトは女子一同にもみくちゃにされていた。

 圧迫する無数の乳房、柔らかな尻の感触、女子生徒の耳を擽る吐息に欲望の塊も構築され、それを見た神楽が口許に手を当てて微笑んでいた。

 ヒルトは思う――女尊男卑の世界ここに極まれる――と。

 初な女子生徒は思わず手で顔を覆うが、やはり肉体関係になった者や性への興味がある子等は勃起状態の欲望の塊に興味津々だった。


「ぬぉぉ、もうご勘弁を……」


 何とか柔らか天国から抜け出るヒルトだったが正面に立ちはだかる女子が――。


「やん、ヒルトくんったら。 とりあえず背中流してあげるね〜フ」


 全身泡まみれのエミリアがにこやかに告げる――が。


「お待ちくださいまし! その役目はわたくしがお請け致しますわ!」

「な、何抜け駆けしようとしてるのセシリア!? ぼ、僕が全身を僕の身体を使って洗うんだから!」


 対立するセシリアとシャル、エミリア――。

 背後からヒルトを捕まえたティナは背中に胸を押し付けるように抱き着く。


「あら? ヒルトは私が洗ってあげるから心配しなくて良いわよ?」

「狡い! エミリアが先だもん!」

「あら? 私の方が彼を気持ちよく洗えてあげられるわよ?」


 更に背中に柔らかな膨らみを押し付けるティナに、海パンにテントが張られて構築される。


「ひ、ヒルトくんは渡しません!」

「えー、静寐だけのものでもないよー? ヒルトくん、私が洗ってあげる」


 追い付いた鷹月静寐、鏡ナギの両名が腕を取り、積極的にも手を恋人繋ぎにしてアピールする。


「あらあら、では私は前からですわね?」


 神楽も悪のりして抱き着く――勃起した欲望の塊が神楽の水着越しに当てられる――色んな意味で天国であり地獄であった。


「もうっ!! 皆悪のりし過ぎ! お兄ちゃん困ってんだから抱き着くの禁止ーッ!!」


 美冬の怒声と共に引き剥がされる女子面々、建前は兄を助ける。

 本音は嫉妬という複雑な禁断の恋心によってヒルトは引き離された。

 ヒルトは思う――お風呂はや
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