第三章
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全員で朝の修行に参加した、陽奈は何時の間にか尼僧の服を着てそうして座禅を組みお経を詠んでいた、友人達は見ているだけだが。
朝御飯、普通の和風のメニューだがその食事を食べつつ言うのだった。
「三時半から修行って」
「凄いわね」
「何ていうか」
「毎朝これって」
「ハードね」
「うちは毎朝こうよ」
陽奈は普通の顔で友人達に述べた、尚パジャマパーティーを夜して寺の中にある客室で修学旅行の時の様に寝ていた。
「お寺だから」
「そうなの」
「早起き過ぎるわ」
「というか陽奈ちゃん十二時よね、昨日寝たの」
「私達と一緒に寝たし」
同じ部屋でだ。
「四時間も寝てないじゃない」
「禅宗は修行の一環であまり寝ないから」
陽奈はこのこともあっさりと話した。
「睡眠欲という欲望を抑え勝つ為に」
「それであまり寝ないの」
「私八時間寝てるけれど、毎日」
「私七時間半だけれど」
「アインシュタインさんだと絶対無理ね」
一日十二時間は寝ていたというこの科学者にはというのだ。
「凄い生活ね」
「まあお料理は普通だけれどね」
「お味噌汁にめざしに納豆にお漬けもの」
「お粥とか沢庵とかだけって思ったら」
「普通ね」
「あっ、残さないでね」
絶対にとだ、ここで陽奈は言った。
「食べものは」
「ああ、残したらよくないわね」
「食べものは粗末にするな」
「だからね」
「禅宗の教えでは特になの」
まさにというのだ。
「お布施の場合も多いから」
「ああ、お布施で貰ったりするから」
「それでなの」
「残したら駄目なの」
「絶対になの」
「そうなの。どんな食べものが出ても」
例え自分が嫌いなものでもというのだ、勿論口に合わなくてもだ。
「残したら駄目なの」
「絶対に」
「ちゃんと食べる」
「どんなものでも」
「そうしないと駄目なの」
「そこは注意してね」
こう友人達に話すのだった。
「そうしてね」
「ええ、わかったわ」
「それじゃあね」
「残さず食べるわね」
「絶対に」
友人達も応えてだ、そしてだった。
朝御飯を残さず食べた、その朝御飯の時間もかなり早く。
部活の朝練に行く前に寺の境内の中や外の掃除をした。陽奈はそれから部活の朝練に元気よく行くが。
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