アインクラッド編
第十話 二層の終わり
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れた。その影は凄まじいスピードでボスに迫り、無数の突きを繰り広げる。
「総員!!!!いまのうちに体勢を立て直せ!!!!!!」
思わず身をかがめしまうほど大きな声がキリトとアスナの隣から発せられる。
ほとんどの者が体力を回復し終え、一度は傾いた攻略組は息を吹き返した。
《アステリオス・ザ・トーラスキング》と渡り合っていた二人はサイガ達の近くにきた。
「アスナ大丈夫だった?」
「うん、何とかね。それにしてもナギすごいのね!」
「俺がちょこっと教えたんだ。これほどとは予想外だったけど」
「ネズハのチャクラムもボスと相性バッチリだったしな」
「あ、ありがとうございます」
えっへん、胸を張るサイガ、キリトはネズハの武器をしげしげと見ている。
「それにしてもよくあのクエストをクリアできたな」
「アルゴがトレインしてきてな、それが上手く作用してクリアできたんだ。
そして、その間俺は別のクエストをクリアしてこれを手に入れた」
キリトはサイガの装備に見慣れないものがあった。
「それは…作務衣かなんかか?」
「見た目はぼろっちいが性能は高いぞ。防御力もそうだがこれの真骨頂はデバフへの耐性の高さだ」
「へ〜、ベータではなかった仕様だな」
大柄のスキンヘッドの男がサイガ達を呼んだ。
「あんた達、そろそろ加勢してくれるとありがたいんだがな」
「ああ、今行く。キリトいけるか?」
「よし、もう大丈夫だ。アスナ行くぞ」
「わかったわ」
キリトは体力が満タンになるのを見るとアスナと共に加勢に入った。
「じゃあ俺たちも行くか」
「あ、うん」
「初めてのボス戦でよくあそこまで動けたな、ナギ、才能あるぜ」
サイガは、グッとガッツポーズをとる。
「そ、そうかなぁ。取り敢えず必死にやってたら何とかなっちゃった」
「よし、残りもその才能を遺憾なく発揮してくれ、ネズハは後方支援適当によろしく」
「任せてください!」
ここからの戦いは先の苦労に疑問を持たせるほどの一方的な展開だった。
【キング】の厄介なブレスは、全てチャクラムで無効化され、その他の攻撃はタンクが抑える。
「ラスト一本だ!」
誰かが叫んだ。
あれだけ大量にあったHPも残りわずか、攻略組は総攻撃を仕掛ける。
中でも暴れまわっているのは、黒ずくめの片手剣使い、ブレス無効の大剣使い、正確無比な二人の細剣使い。
キリトとアスナは空中に飛び出すと、突進系のソードスキルを発動し更にうえへ。
一方サイガはつまらなそうな顔をしている。
(このままじゃ、またラストアタックを持ってかれる…)
何かを思いついたのか戦闘中のナギを肩に担ぎ上
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