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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第102話:組織改革は意識改革と同時進行で
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、またあの光景を思い出してきてしまった。

忘れる為には他の事を考えるのが良い。
そうだな……
軍事高等学校も大幅に変わった事を話そう。

軍事高等学校とは、軍人になる為の専門技術を学ぶ場所で、比較的安い入学金で入る事が出来た高等学校だ。
この学校を卒業した者は、卒業出来なかった者よりも出世が早く、軍人を目指す者達は殆どが入学する学校であった。

何故に過去形なのかというと、次の入学からシステムが変わるからである。
取り敢えず今年の今在学中の学生卒業分までは、以前のシステムを適用して貰えるが、来年度から入学する者には新しいシステムになる。

まず最短4年で卒業になるが、その間の学費については後払いになると言う事。
つまり、入学金と4年間の授業料は軍人になってからの給料天引きとなる。
だから今現在お金が無い者でも、入学する事は出来る仕組みになっている。
入学試験も撤廃するそうだ。

しかし卒業は楽じゃない。
他の学校と同じく授業単位と言う物が存在し、他の学校であれば必須単位と卒業規定到達単位が存在するのだが、軍の学校にはどちらも存在しない。

……存在しないと言うと語弊があるわね。
存在はしてるのだけれども、気にする必要がないのだ。
何故なら、必須単位は全てで、卒業規定到達単位も勿論全てになるからだ。

入学したからには、単位を1つでも落とす事は許されない。
一学期・二学期・三学期とあって、各試験(テスト)が中間テストと期末テストの計6回になるのだが、全てで100点満点中65点以上を取得しなければならない。

もし単位を落としてしまったら……各学年によって変わるが、20〜30科目ある教科で、5つまでは学期末に補習を受ける事が可能だ。
その補習を受けた後、再テストで70点以上取れば単位獲得出来るとの事。

万が一6個以上の単位不足になってしまうと、その生徒は留年となり同じ学年を引き続き学ばなければならない。
それが嫌だという理由と合わせて、退学を決めた場合は……入学金とそこまでの学費、更には手間が掛かった分の手間賃を即刻支払わなければならないらしい。

何と手間賃は、入学してからの日数(休日も込み)×300(ゴールド)……
とんでもない金額だ。
入ったからには卒業しないと大変な事になるわ。

そして来年度から追加される科目が存在する。
その名も“銃器取扱科”だ。
銃器とはグランバニアの新兵器の事で、あれの扱い方や扱う上での心構えなどを細かく教える事になっている。

しかもこの教科だけ、試験(テスト)の合格ラインが100点満点中95点以上に設定されているそうだ。
あ、拙い……
処刑の光景を思い出してきちゃったわ。

別の事……そう別の事を考えましょう!
え〜と……そ
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