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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第102話:組織改革は意識改革と同時進行で
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る。
それから、処刑開始が昼過ぎになった理由を『昼前だと飲食店の売り上げが激減すると思ったから、食って吐かせようと考えた』と言っていた……決定したウルフ閣下が。
経済的に正しかったかもしれないが、精神的に大間違いな決定だったと私は思う。
あまり処刑の事は考えたくないので、今回の件により大きく変わった軍の事をお話ししよう。
まず、何と言ってもクロウが出世した。
軍で唯一人、給料がアップしたのも彼だった。
因みに彼の役職だが……“グランバニア軍内部監査兼捜査局”の初代局長に就任した。
私と同じホザック出身のクロウが、軍を見張る役職に就いた事に文句を言う人達も居たが、それを聞きつけた陛下が多くの人々が行き過ぎる城の廊下に正座させ、延々5時間も説教した事で、文句も聞こえなくなったという。
更に軍の統制を厳しくする為、細かい階級制度を設ける事にした。
その階級だが、下から「二等兵」「一等兵」「上等兵」と言う兵士クラスの階級から始まり、その上に「伍長」「軍曹」「特務曹長」と言う兵士長クラスの階級を造り、この上に「少尉」「中尉」「大尉」と呼ばれる下級士官クラスがあり、そして「少佐」「中佐」「大佐」と名の付いた中級士官クラスを経て、最終的に「少将」「中将」「大将」そして軍のトップたる「元帥」と言う階級制度を作ったのだ。
簡単な説明をすると、元帥は現在ピピン軍務大臣のみになる。この階級は大臣のみに与えられる階級で、軍人で唯一政治に関わって良いとされる階級だ。
次に“将軍”と言われる階級の大将・中将・少将だが、この階級は実戦部隊の司令官クラスらしい。
つまり大きな戦の場合、小さな部隊を大量に集め大部隊にし、その全体的指揮を執るのが将軍クラスと説明された。
次の中級仕官クラスは、大隊と呼ばれる部隊編成の時の指揮官で、下級士官クラスは、中隊・小隊クラスの部隊編成時に指揮官へ抜擢されるそうだ。
兵士長クラスになると、更に少ない班レベルのリーダーで有り、兵士クラスはその名の通り兵隊さん達の事だ。
勿論この区切り方は大体の考え方だと、軍の再編成を指揮してるリュカ様から教えられました。
何だか結構複雑みたいですね。
階級を細かく分けた事で、もっと役職も細かく分ける事になったそうだ。
元帥のピピン大臣の下に、実戦部隊の長である「陸軍幕僚長」と「海軍幕僚長」が新たに生まれた。これは名の通り、陸軍と海軍の最高司令官で有り、その二つを束ねるのが元帥のピピン大臣と言う事である。
ではでは……我がクロウはどこいら辺の地位にあるのかと言いますれば……
何と何と、階級にして大将閣下。
位置的に言って、グランバニア軍内部監査兼捜査局は国王直属の組織。
つまり、ピピン大臣でもグランバニア軍内部監査兼捜査局に対して、口出しする事
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