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銀河英雄伝説〜門閥貴族・・・だが貧乏!
第5話 兄の名は
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アーダルベルトか。

「おい、ラミディア呼んだか?」
「はっ?」
アベル兄様が後ろにいました。

「いや俺呼んでただろう」
「いえアベル兄様は呼んでませんが」
へんな兄様です、幻聴が聞こえるのでしょうか。

「さっきから、アーダルベルト、アーダルベルトと呼んでいただろう」
「えっ??」
「アベル兄さんですよね」

「ん?」
「いやアベルって言ってないんですが」
「いやアーダルベルトって呼んでるじゃん」

不思議そうな顔をする兄様、
困惑です。

「えーと兄様の名前はアベルですよね」
「あああそうかアベルは愛称だ、本当の名前はアーダルベルトだよ」
「・・・・・・・・・・」

えっ落ち着けよく考えよう、兄様が自分の事をアーダルベルトだと言った、
アベルは愛称だと言い、アーダルベルトが正式な名前だと言った。
つまり兄様がアーダルベルト・フォン・ファーレンハイトと言う事になる。

よく見れば確かに映画版で見た面影があるし声も速水さんだ、
ぐわー灯台もと暗し、兄様の誕生日は456年だったわ。

「おいどうした?」
「あっびっくりしただけです、伯父さんと一字違いなんですね」
「ああ爺さんが面白がって付けたらしいんだ、
紛らわしくてしょうがない」

しかし迷惑な爺さんです、しかし兄さん幼年学校も行ってないし軍隊入らないのかな?

「兄様、兄様は将来何になるんですか?」
「3歳でも気になるのかい」
「うち貧乏だし」

「んーそうだな最初は親父みたいに官吏を狙ってたんだけど、
帝文の試験集見たら難しすぎて駄目だと思ってさ、
けど上級学校行くに金掛かるし、
伯父さんに相談したら士官学校なら只で勉強できるからと其れで行こうかと思ってるのさ」

おーアーダルベルト・フォン・ファーレンハイト上級大将が出来るのですね。
計画を再度練り直しだ。

「すごいです、兄様がんばってください」
「ああ頑張るさ、伯父さんの様な台詞をはいてやるぜ」

兄様は外へ行きました。

いやはや驚きましたね自分の兄があのファーレンハイトですよ。
食い詰め提督です。
あとは最初からラインハルト元帥府へ登用されるように、
私もアンネローゼとお友達になりましょう。

計画その1アンネローゼとお友達になる
その2ラインハルトに兄様を引っ張って貰う
その3ラインハルトをゲットする
その4兄様を戦死させない
その5ミュラーをたらし込む。

此で決まりだ、あとは自分を磨こう全知識をフル動員してラインハルトからスカウトされるようにしよう。
いそがしくなるぞ、けど生き残るのだ。





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