第1章
やって来ました異世界
第1話 死んで邂逅、そして異世界で復活
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司る神さま)の渾身の出来なだけある! まるで天に昇る(すでに天いるけど)ようなおいしさだ!
「こちらの不手際で死なせてしまったのに、こちらの都合に合わせてしまい重ね重ね申し訳──」
「いえいえ。ちゃんとしたルールは基本守るものです。どうかお気になさらず」
神さまの言葉を遮って気にしてない旨を告げる。
「人間できとるのう」
神さまはどこか感心したように言う。
「で、元の世界で生き返れないとなると??????」
「うむ、別の世界で蘇ってもらうことになる」
「その世界はどんな世界なんですか?」
元いた世界と違うところがあるのなら、いまのうちに聞いとかないとな。
「早い話、ファンタジー系のRPGゲームに出てくる世界じゃな」
「つまり、モンスターとか魔法とか?」
「うむ、あるよ。モンスターは魔獣と呼ばれておるな」
なるほど。元いた世界に比べると、大分危険が多い世界というわけか。ま、上等だな。
「そうじゃ、罪ほろぼしに何か願いを言いたまえ。わしにできる範囲で叶えてあげよう」
願いねぇ。あっ、そうだ。
「でしたら、あるものを持ち込みたいのですが」
「ふむ、何を持ち込みたいのかな?」
俺は神さまに頼んで、元の世界にある実家の俺の部屋にあったものを取り寄せてもらった。
「小隕石の墜落でめちゃめちゃになっておったから修復しておいたよ」
「ありがとうございます」
俺の手には一本の日本刀が握られていた。紅い柄糸を巻いた柄頭からは十五センチぐらいの長さの瑠璃色の紐が二本さげられていた。
実を言うと、俺の実家は剣術道場なのだ。祖父が師範、両親が師範代を勤めている。
この刀は俺が生まれた誕生記念にとじいちゃんが俺に贈ったものだ(??????赤ん坊の孫に真剣を贈るなんて、いまさらだけど非常識だよな)。そして、俺が物心ついたときからこの刀を握ってきた俺にとっては、この刀は俺の一部みたいになっている。
これから向かう世界でも役立つだろうし、ちょうどいいだろう。
「ところで、やっぱりというか、当然というか、その世界の言葉とか文字は??????」
「うむ、キミの言うところの異世界語じゃ」
だよなぁ。
「安心したまえ。わしの力で、話すことも読み書きすることもできるようにしておくから」
「それはありがたいです」
「それから、蘇ってまたすぐ死んでしまっては意味ないからのう。キミの基礎能力、身体能力、その他諸々底上げしとこう」
「あ、それは結構です」
「??????なんでじゃ?」
「父から楽して得たものに価値なし、苦労の果てにに得たものこそに意味がある、と教えこまれてますからね」
人間、楽を繰り返すと、そのありがたみを忘れてどんどん堕落してしま
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