第二章
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ってるでしょ。女の子は元旦には振袖を着るものでじょ」
母は強い言葉で娘に言い切る。
「それ以外の服は着たら駄目なのよ」
「今から着替えろっていうの」
「お母さん着付けできるから任せておきなさい」
有無を言わさない口調だった。そうしてだ。
あれよこれよという間にその振袖を出してきて娘の服を脱がしてそれを着せる。そうしてだ。
未祐はさらさらとした絹の生地のそれを着ていた。見事な光沢がある桃色の振袖には紅い帯がついている。模様は紅い牡丹に白の蝶々だ。母はその振袖を着せて言うのだった。
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