第6話 その瞳は嫉妬の焔に焦がれて
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の様な楽しめるなら何でもいいと言う中立思考の者達は、慎重な言葉で測る。
「――――と、様々な意見が出ているが、実際は如何なのだ我が友冬馬よ?」
「シーマさんについては私達も解らないと言うのが正直な所です」
「シーマの戦うどころか組手すらボクたち一度も見た事ないもんね」
「「ただ・・・・・・」」
「ん?」
「いえ、なんでもありません」
「ううん、なんでもない」
サーヴァントだからとは言えない冬馬と小雪。
それ以前にサーヴァントがどれほどの戦闘力を持ちえているのか、二人も知らないので分からないと言う言葉は嘘では無いのだ。
「けどモモ先輩の圧勝のヴィジョンしか浮かばねぇぜ?」
「まあね、何と言っても最強だし」
「自分もそう思えるが・・・・・・犬は如何見る?」
「アタシには分からないけど、前にも言ったけどお姉様曰く“壁越え”らしいのよ。京はどう思う?」
「さあ?あんまり興味ないし。旦那様はどう思います?」
答えたら認める事になるので沈黙する大和。
それに大和も百代の圧勝と言うのは同意見だ。何せ一番近くで百代の理不尽なまでの強さを見続けてきたのだから。
だが一応まゆっちに質問する――――が、
「まゆっちはどう思う?」
「強いです。私など足元にも及ばないほど」
「え?」
何時もの控えめでオーバーリアクション+松風対応のまゆっちでは無く、真剣な表情でシーマを見つめ続けながら返した来たのだ。
それら観客たちから雑音を受ける当人はしれっとしていた。
「・・・・・・」
士郎製のレプリカの剣を振りつつ、マスターと念話中だ。
『――――よく解らないんだが如何して百代と?』
『理由はシロウ自身にある。反省せよ』
『なんでさ?』
『ストレス解消役で戦わなければならない余は、いい迷惑だ。いい加減自覚するのだな』
『だから何がさ?』
『念話終了』
『ちょっ――――』
一方的に念話を打ち切るシーマ。
それを察した百代はニヤッと笑う。
「もう済んだのか?」
「済ませた」
「ほお。それにしても凄い言われようだが大丈夫か?」
何がと言わない。
観客たちの会話の内容である。
別に一人一人デカい声量で喋っている訳では無い。百代とシーマの聴音は常人とはかけ離れているので聞こえるのだ。勿論態と抑える事も出来るのだが、
「言いたい者達には言わせておけばいい」
シーマとしては気にする理由にはならない。
「それとも、精神的に弱った余を叩きのめすのが趣味だったのか?」
「ハッ!そんなわけあるか」
シーマは何となしに、百代は不敵な笑みを浮かべながら構える。
「両者準備は良
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