第一章
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日本人ならわかるでしょ」
「初詣はお願いをする時」
「そうよ。じゃあわかるわね」
「それで初詣に行って」
「ほら、彼のこととか」
ここでだ。春香は話題を変えてきた。その話題は。
「健一君とかね」
「そこでその名前出すの?」
「出すわよ。好きなんでしょ」
「好きは好きだけれど」
「私だってね。やっとね」
これまでの。悪いこともいいことも思い出しながらだ。春香は述べた。
「望と一緒になれたから」
「今日もお弁当作ったのよね」
「やっとね。トマト食べてくれるようになったのよ」
明るい顔でだ。春香は未祐に話す。
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