第六幕その十一
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「美味しいものはね」
「一人でなく、ですね」
「皆で食べてこそね」
「本当に美味しいですね」
「そう、だからね」
それでというのです。
「お父さんとお母さんに送る様に言われて決めてね」
「よかったですね」
「本当にね」
心から言うのでした。
「私今とても嬉しいわ」
「そうなんですね」
「さて、それじゃあ」
「はい、あらためてですね」
ジョージは笑顔のジュリアに笑顔で応えました。
「冒険の再開ですね」
「人魚の国に向けて」
カルロスも言います。
「行くんですね」
「蜂蜜もお菓子も楽しみましたし」
ナターシャはその味を思い出してにこにことしています。
「あらためて」
「何か今回の旅は色々ありますけれど」
恵梨香は冒険のことを振り返っています、オズの国では旅行と冒険は近いといいますか同じものなのです。
「面白いですね」
「ええ、じゃああらためて」
ジュリアは五人に言いました。
「冒険を再開しましょう」
「それじゃあ」
五人はジュリアに応えてでした、そのうえで。
皆で冒険を再開しました、冒険はこれまで通りです。
とても楽しくて明るいものでした、夜まで歩いて。
そして夜は晩御飯を食べてです、身体も奇麗にしてでした。テントで休みました。
翌朝日の出と共に起きてち朝食と共に出発するとです、ふと。
神宝は空を見上げてこんなことを言いました。
「このお空にロック鳥がいますか」
「お空に島がそれぞれあってね」
またジュリアがお話します。
「そこからなの」
「連絡が来たらですか」
「ポストがそれなの」
「あのやり取りがですね」
「そう、連絡でね」
それでというのです。
「あれからなの」
「ロック鳥で来てくれて」
「あっという間に届けてくれるの」
「ポストは通信機でもあるんですね」
「そうなの」
「そこは僕達の世界とは違いますね」
「魔法のポストなの」
それだというのです。
「あれはね」
「そうですね」
「そう、そしてね」
「届けてくれるから」
「いいのよ」
本当にというのです。
「あのポストはね」
「お空の島からやり取りをして」
「すぐに来てくれるしね」
「ううん、お空での冒険もありましたけれど」
神宝はかつてポリクロームや魔法使いと飛行船で行ったその冒険のことを思い出していました。あの時のことを。
「オズの国のお空は凄くですね」
「独特でしょ」
「鳥もお魚も飛んでいて」
「お魚は泳いでいるのかしらね」
「そうなるかも知れないですね」
「私も行ったことがあるの」
ジュリアは微笑んでです、神宝だけでなく他の子達にも言いました。
「お空の冒険にね」
「オズの国のですね」
「飛行船に乗ってですか」
「
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