第六幕その七
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「私も王宮の皆にそう言ってもらって」
「それで、ですね」
「実家にはお父さんとお母さんもいて」
実際の家族もいるというのです。
「王宮にも」
「オズマ姫やドロシーさん達とだね」
「いつも一緒にいてです」
「幸せなんだね」
「はい、とても」
こうトンホイさんにお話するのでした。
「そうです」
「それは何よりだね」
「はい」
実際にというのでした。
「家族もいてくれてです」
「ジュライさんも幸せだね」
「二つの家族があって」
「お家と王宮の」
「そうです」
まさにという返事でした。
「家族が二つもありますので」
「余計に幸せだね」
「そうです」
「そう、家族は一つとは限らないんだよね」
ジャックが陽気に言ってきました。
「これがね」
「そうなんだよね、それぞれのつながりが出来てね」
木樵も言います。
「家族になっていくからね」
「僕達は最初は一人だったけれど」
かかしも言うのでした。
「そこから結びついていて家族になったからね」
「だからジュリアもね」
モジャボロは今は紅茶を飲みつつ言いました。
「結びつきが出来て」
「それでよね」
「二つの家族を持つ様になったんだよ」
「そうよね、やっぱり」
「そうだよ、それとね」
「それと?」
「ジュリアのお父さんとお母さんの好きなものは何かな」
モジャボロはこのことも聞いてきました。
「それで」
「何でも好きよ」
「じゃあ蜂蜜をプレゼントしたらどうかな」
「この蜂蜜を」
「うん、どうかな」
こうジュリアに提案するのでした。
「そうしたらどうかな」
「そうね、お父さんもお母さんも好きだし」
その蜂蜜をというのです。
「それじゃあね」
「贈る?蜂蜜」
「そうするわ」
このことも決めたジュリアでした、そしてです。
ジュリアはトンホイさんにこうお願いしました。
「あの、よかったら」
「うん、いいよ」
トンホイさんは快諾して応えました。
「それじゃあね」
「頂けますか」
「蜂蜜とお菓子でいいかな」
「私達が今食べている」
「それでどうかな」
「いいですね」
ジュリアはトンホイさんの提案に笑顔で応えました。
「それじゃあ」
「うん、食べ終わったらあげるからね」
「有り難うございます」
「それじゃあね」
こうお話してでした、そのうえで。
ジュリアはこの約束もしてでした、蜂蜜を使ったお菓子にそれを塗ったパンを食べて入れた紅茶も飲んででした。
その後でトンホイさんからその蜂蜜が入った瓶とお菓子を入れたバスケットボックスをいただきました、ジュリアはその二つを受け取ってからトンホイさんに言いました。
「有り難うございます」
「お礼はいいよ、お父さんとお母さんにね」
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