暁 〜小説投稿サイト〜
ドラゴンクエストX〜紡がれし三つの刻〜正式メンバー版
二の刻・青年期前半
第三十五話「地下牢の再会」
[2/3]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
イナに語り掛ける。
「王妃…いえ伯母上。貴女の懺悔、このヘンリー確かに聞き及びました」
「…え?」
「な、なんとっ!」
レナスとルイナが顔を上げると其処には兜を外したヘンリーの顔があった。
成長しているとはいえ、この牢獄の中で何度も謝罪と懺悔を繰り返して来た相手故にルイナにはそれがキョウヤであると直ぐに分かった。
「ヘ、ヘンリー…ヘンリーなのですか?」
「お久しぶりです伯母上、それに叔父上も。ご無事で何よりでした」
「あ、ああ、あああああ。ヘンリー、本当にヘンリーなのですね。生きて、生きていてくれたのですね。良かった、良かったぁ〜〜〜」
ルイナは檻を掴んでいたヘンリーの手を握り締めて号泣し、レナスはそれを呆然としながら見ていた。
「ヘンリーよ、お主あの状況でどうやって?…そうか、パパスが助けていてくれたのだな」
「いえ、父は俺達を助ける為に…亡くなりました」
レナスの問いに答えたリュカは兜を外しその顔を見せる。
「なっ!パ、パパスが、あ奴程の男が。…お主はまさか?」
「パパスの息子、リュカです」
「パパスの?おお、あの時の子か」
レナスは兜を外したリュカの顔を見ると、その顔には若かりし時のパパスの面影が確かに見て取れた。
「ヘンリーよ、教えてはくれぬか?この城から攫われた後の事を。今までどの様に過ごして来たのか」
「はい。古代神殿の地下牢に閉じ込められていた時、パパスさんとリュカが助けに来てくれました。しかし……」
ヘンリーの言葉をレナスとライオネットは愕然としながら聞き、ルイナは改めて自身が二人に負わせてしまった苦しみと犯してしまった罪の重さに涙した。
「そうか、パパスが…。あ奴らしいと言えばらしいが、馬鹿者め!」
「リュカ殿。私のせいで貴方のお父様を…、すみません」
「…正直、貴方を許すとはまだ言い切れません。ですがこのまま王妃を責め続けた所で父は還っては来ませんし、何よりもそれは父自身が許さないでしょう。ですから今は忘れておきます。全ては奴等を倒してから考えます」
身内である王妃に裏切られたヘンリー自身が彼女を許したのだからリュカも今は全ての憤りを捨てる事にした。
何よりも敵を目の前にしている現在では些細な事でしかないのだから。
「それよりも伯母上、今の貴女には苦痛ではあるでしょうがあの時から今までの事を詳しく教えてください」
「分かりました、全てを話しましょう。貴方がまだこの城に居た時、城の者達は次期王として貴方の即位を望む者ばかりでした。私から見ても次期王として相応しいのは我が子デールではなく貴方の方であるのは自明の理でした。しかし、私はどうしてもデールに王位を継がせたかった。…愚かにも私は其処を突かれたのです。邪魔者を排除してしまえと」
「だ
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ