暁 〜小説投稿サイト〜
とある3年4組の卑怯者
14 乱入
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

 堀内は入ってきて笹山に話しかけた。
「おい、かず子ちゃん、今日はどんなパンティ穿いてんだい?!」
 笹山が嫌な顔をする。
(堀内・・・、笹山さんをそんな馴れ馴れしく呼んで・・・!しかもそんな嫌らしいことを・・・!)
 藤木は心の中で怒りに溢れていた。
「おい、かず子ちゃん、返事しろよ、おい、かず子ちゃん!!」
 笹山は堀内から顔を背けた。すると、堀内は笹山の机を揺らした。
「やめて!!」
「じゃあ、どんなパンティ穿いてんだい?!答えろよ!!」
「堀内君、自分のクラスの授業に戻ってください」
「うるせえ!!」
 堀内は戸川先生に向かって言った。丸尾が怒鳴る。
「堀内君、先生に向かってその口は何ですか!ズバリ、失礼でしょう!」
「うるせえ!!なあ、おい、かず子ちゃん!!パンティ何色だよ?!」
 その時、藤木は己を抑えられなくなり、自分の席から飛び出した。
「やめろよ、堀内君!笹山さんが困っているじゃないか!」
(藤木君・・・!?)
「うるせえ!!」
「うるさく思うなら出ていってくれ!!」
 藤木は堀内の体を掴み、廊下へ投げつけようとして堀内に尻餅をつかせた。
「てめえ、何しやがる!」
 堀内が藤木に襲い掛かろうとした。藤木は慌てて逃げた。
「待ちやがれ、この卑怯者があ!!」
 堀内が藤木を追いかける。が、大野と杉山が堀内の前に立ち塞がり、堀内を止めた。
「もういい加減にしろ、堀内!」
 大野が言う。
「うるせえ!!放せ!!」
 大野と杉山は堀内を教室の外へ連れ出すことに成功した。が、また堀内が入ってくる。
「さっさと授業に戻れ!」
 杉山が怒鳴る。そして4組皆が堀内を睨みつける。温厚な戸川先生までもが怒りを見せていた。
「堀内君、この事は担任の先生に報告します。自分のクラスの授業に戻りなさい」
「ああ、分かったよ、戻りますよ、へっ!」
 堀内は気に食わなそうに去った。その約13分後、授業が終わった。
「藤木君、さっきのカッコよかったわ。正義感強いのね」
 リリィが藤木に話しかけた。
「いやあ・・・」
 藤木は赤面した。その時、笹山が近寄ってきた。
「藤木君、さっきは私を助けてくれてありがとう・・・」
 笹山がやや照れてお礼をした。
「え、う、うん・・・」
 藤木も照れた。城ヶ崎も現れた。
「笹山さん、大丈夫?ホントヒドイわよねっ!」
「うん、もう大丈夫よ・・・」
「ねえ、堀内って人そんなに悪い人なの?」
 リリィが聞いた。
「ええ、そうよ、アイツはホントろくでもないし、皆をムカつかせることしかできないんだからっ!」
 城ヶ崎が返答した。
「そうなんだ・・・」
 藤木は好きな人が二人今ここで顔を合わせていることに僅かな戸惑いを感じていた。
(リリィ、まさか僕が笹
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ