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Exhaustive justice
三話
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帝はわざとらしく笑みを浮かべる。

零司は目を見開き驚愕を見せる。
「何だと!?」

「この戦いが終わったら貴様の友人を"尋問"するつもりだ」
帝はリボルバーを持った手を広げて笑みをよく見せる。

「そんな事、させるかよ…!」
零司は立ち上がろうと地面に手をつけて身体に力を入れるが震えるだけで立ち上がりはしない。
当然だ、先に放った弾丸には毒が塗りこんである。
段々血が巡り身体中に激痛が走るだろう。
血に溶けてそのうち分解される為に致死性も後遺症も無いが、今は動けるわけはない。

しかし、
「全員、離れろ…帝、お前もだ…!!」

ーー離れろだと?
零司は苦悶の表情を見せて自身の頭を抑え込む。
あまりに異常な状況に立ちすくんでしまう。


「これは何事ですか!?」
この騒動にまた一人野次馬を掻き分けて女子生徒が現れた。
腰まで伸びた黒髪に凛々しい顔立ちをしたその女子生徒はこの状況に怯えていた野次馬達を除け、彼らに近寄って行った。

そして、零司を見た途端に驚愕の表情を見せ、大声をあげる。

「全校生徒は直ちに校外へ避難しなさい!今すぐに!!」
それを聞いた生徒達は各々訳はわからずとも一斉に逃走を図る。

「…なんの真似だ…?生徒会長、」
帝は『生徒会長』の女を睨みつけると彼女
は二歩と廊下へ下がって帝に警告をする。

「あなたも早く避難しなさい、死ぬことになるわ」

「何を、」
突然、零司の皮膚が禍々しい黒い色の皮膚へと変貌していった。
「!」
髪が伸び足まで伸びきると、顔を俯かせながら立ち上がった。
…その目に光は無くまるで理性を感じられない。

やがて彼は俯かせた顔を帝へと向けてニヤッと笑う。

その行為だけで帝は背筋が凍るのを感じ一歩後退するーー
と、零司はもうすぐそこまで迫っており、攻撃体制に入っていた。

「なッ!?」
帝の身体に拳がめり込むと同時に、打ち出された打撃の衝撃が教室中に広がり、今更になって地雷が反応を受けて盛大に連鎖爆破を起こした。

堪らぬ衝撃で三階から身を投げ出されるも未だに何が起こったのかはわからない
吹き飛ばされながらも上を見上げると、


狂戦士は髪をはためかせながら第二波を放つ体制を取っていた。

ーー。
思考をする時間もなく、第二波が放たれ、帝は意識を手放した。
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