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提督していない提督による騒がしい日常
シンカイ化
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撃時に指揮を執るための部屋でじっと時を待っていた
「イベント...今回は何かがおかしい」
取り乱さぬよう頭を冷静にしながら考えていた
最深部に到達した昨日、いつもより被害が少なかった
艦娘達によるといつもより主力が少なく、止める気がないようだとのこと
今日は本格的に基地を叩く
「嫌な予感しかしないな」
そういって俺は司令室に大淀を呼んだ
すこしして大淀が部屋に顔を出す
「どうかしましたか?提督」
「ちょっと風に当たってくる」
そういって司令室に大淀を残し、外へと出た
今日の天気は憎いくらいの晴れ、のはずだった
すでに空は暗雲が埋め尽くし、雨がポツポツと降ってきていた
「とことん最悪だ、胸糞悪ぃ」
雨が滴る中、1人倉庫へと歩いていった

「アル」
人影もなく、ただ広い倉庫の中で声がこだまする
「イクノ?」
アルは奥から顔をだす
「嫌な予感がするんだ、あの日も、こんな天気だったからな」
ここが吹き飛んだ日、あの日も晴れていた空が暗雲に包まれていた
「ワカッタ、シタガウ」
アルは素直についてきてくれた
「もう、失うのはこりごりだ...」
そう呟きながら倉庫を後にした

ー飛龍ー
私たちはどんどんと奥地へと進んでいった
なにか不自然に感じる程すんなりと
「なんで今回はこんなに順調なの?」
私はずっと疑問に思っていた
「順調なのはいいことなんじゃない?」
そんな独り言に矢矧が反応する
「まあそうなんだけど...」
とてつもなく嫌な予感はする
けど...
「行かなきゃいけない、そんな気がするんだ」
私は黒雲に包まれた雷雲を見上げながらそう言った

私たちは不自然極まりない程順調に進み、奥地へとたどり着いた
ここまでの戦闘で、姫も鬼も、ましてやflagshipも見ていない
この戦力にほかの子達もいささか不安を抱くようになった
基地が肉眼で見えるくらいまで接近した時、私たちは

ただ、ただ目の前の光景に絶望するしかなかった
海を埋め尽くす程に群がる深海棲艦
姫や鬼、flagshipがほとんどだ
ざっと見積もっても500...いや、1000はいるだろう
それに対してこちらは12隻
損害も軽微で、戦闘に支障はない程度だ
だがこの数相手に損害がどうのこうのなんて雀の涙ほどの意味も成していない
「退くよ!!みんな!!」
私は恐怖で一杯の頭を目一杯働かせ、指示を出す
部隊を引き連れて脱兎の如く逃げ出そうとする
しかし、逃がしてくれるはずもなく
実に半数、500に近い数が追ってきた
「っ!!艦載機、発艦!!」
私は烈風を発艦させて、敵の艦載機を落とすことを優先する
「先に第二艦隊が帰投して!!」
第二艦隊の子達を逃がすことにして、私たち主力はできる限り応戦することに
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