箱庭のリバティ
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ありませんからね」
そもそも世の中に知られている歴史の方が間違ってる可能性だってある。だからこそ、真実を知るためには相手とちゃんと向き合って話をするべきなのだろう。イクスヴェリアが本当はどんな人物なのか、前情報だけで判断するのは早計だった。さっき危険人物ではないかと半分決めつけてたし……これは反省するべきだろう。
『サー。クロノから通信です』
バルディッシュの連絡を受けた私はヴェロッサに出ても良いかと尋ね、彼が同意してくれたことでクロノと通信を繋げた。
『おはよう、フェイト。あぁ、ロッサも一緒だったのか、まぁ君なら聞かれても問題ないか』
「おはよう、クロノ。それでどうしたの?」
「君の事だから、朝っぱらだろうとお構いなしに面倒な頼み事をするんだろうねぇ……あ〜鬱だな〜」
『僕の頼み事が全て面倒だと言わんばかりの口振りはやめてくれ……。この前もユーノに同じ顔されて、同じ言葉を言われてから色々悩んでるんだ……』
「でも止めない、というより止められないんだろう?」
「止められな〜い♪ 止まらな〜い♪ 管理局のお〜仕事〜♪」
『……ブラックな歌を歌うのはやめてくれ、フェイト。そもそも君、なんか若干現実逃避してないか……?』
「(仕事場に)引っこ抜か〜れて、(休みなしに)戦って〜、(権力に)食べ〜られて〜♪ あはははは……」
『フェイトぉ〜!? 戻ってこい、フェイトぉ〜!?』
「ははは――――ハッ! 私は今何を……」
「フェイト……疲れてるんだよ、君」
『色んな意味で君達ばかり酷使してしまって、本当にすまない……』
「え、えっと……今度溜まった休暇を一気に使うよ。そうすれば治るだろうから。……さて、話を戻して実際、今のクロノはかなり動き辛い立場にあるからね。今の管理局の上層部、その一角を務めてるんだもの」
『あ、ああ……だから現場は皆に頼るしかないんだ。いつか余裕が出来たら僕なりに精いっぱい皆を労うから、それまで辛抱してくれないか……』
「はいはい、期待しないで待っとくよ」
私から軽くあしらわれて、そっち方向の信用が無いことにクロノがため息をついた後、再び口を開く。
『それじゃあ早速本題に入るんだが、実ははやて達に頼まれて昨日からミッドの各地に放っていたアースラのサーチャーが今朝、例の“彼女”を見つけた』
「ッ……そう、なんだ。もう見つかっちゃったんだ……」
「なぜ残念そうな顔をするのかな? 探していた人が見つかったんなら喜ぶべきことじゃ……」
『そうだぞ、フェイト。はやてから聞いた時は半信半疑だったから本当に戻ってきていたのは驚きだが、君達はシャロンをずっと探していたんだろう? なにせ彼女の協力を得られれば、なのはを治療できるし、
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