130章 日本人やゴッホの自然観、ゲーテの語る自由
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て、おれも初めてなんだけど、生ビールに合いそうだよね」
信也がそう言った。
「日本って、花火を打ち上げて、夏の夜空を楽しんだりして、
平和なイベントを大切にする国民よね」
そう言って菊山香織は、肉と卵がとろけるようにおいしい、和牛ユッケを楽しむ。
「日本って、太古の昔から、大自然と友だちのようにして、
生きてきたらしいわよ、香織ちゃん」
美結がそう言って微笑んだ。
「大自然と友だちかぁ。そんな感じかなぁ、確かに。
四季の変化やその美しさとか、世界でも数少ないほどの、
ゆたかな自然の環境なんだろうね、日本は!」
美結の彼氏の沢口涼太がそう言う。
「そんな日本に生まれてこれて、おれも幸せですよ!あっははは」
岡昇がそう言って笑う。
「確かに、ホントよね。気候や降水量とかの水にも恵まれてるから、
植物も豊富だったりね。わたしも、日本人でよかったと思う!」
そう言って、岡の彼女の南野美菜が微笑む。
「日本人って、仏教なんかが入ってくる前の、大昔から、
自然の豊かな恵みに感謝したり、
崇拝したりしていたんだよね。
また、その反対に、地震や津波や雷や台風なんかがあったりで、
人知の及ばない、不可知な存在として、自然を畏怖したりもしていたし。
そんな大自然を『カミ』として、祀ってきたんですよね。
それが、いまも、神社でやっている信仰の神道ですよ。
その神にしても、地域によって、いろいろと違いがあったりしてね。
山の神や川の神とか、いろいろあって、
八百万的に、増えちゃうんだよね」
生ビールをおいしそうに飲みながら、竜太郎が、
時々みんなを見ながら、そんなことをゆっくりと話した。
「竜さんって、やっぱり、副社長だから、お話もすばらしいですよ!
でも、八百万的って、どういう意味なんですか?」
信也の妹の利奈が、無邪気になんのこだわりもなく、竜太郎にそう言う。
「あっははは、利奈ちゃん。さすが勉強熱心ですね。
八百万的っていうのは、数が非常に多いってことですよ。
ほら、あの宮崎駿のアニメの『千と千尋の神隠し』は、
八百万の神々が出てくる、とても楽しい映画だったよね。あっははは」
みんなも、飲み物や料理を楽しみながら、明るく笑い合った。
「神道って、宗教として認識しいる人って、少ないんじゃないですかね。
神社に、神を祀る、神棚や祭祀はあるけれど、
守るべき戒律も、明文化されている教義もないし。教祖も創立者もいないし。
ほかの宗教の
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