暁 〜小説投稿サイト〜
グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第101話:一部の愚か者が組織の信頼を貶める。
[1/6]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
(グランバニア王国領・ヒストニス村〜モストゥーン村)
アローSIDE
リュカさんのルーラでヒストニス村の入り口まで来たオイラ達は、その村に入る事なく魔法の絨毯を広げ上に乗る。
馬と馬車も乗るくらい大きい絨毯は、リュカさんの意思で地面すれすれを凄いスピードで西へ移動する。
移動中に説明をされたのだが、オイラ達はヒストニス村出身で、王都グランバニアに引っ越し、そこで知り合いの伝手を使って仕事にありつこうとしてる一家……と言う事だ。
この時点でも全然如何いう事なのか解らない。
何の意味があってそんな嘘設定を作っているのか……
そんな田舎者夫婦の田舎者息子という役に、本当に200
G
(
ゴールド
)
もの価値があるのか?
オイラは二人を父ちゃん・母ちゃんと呼び、勝手なことせず芝居に付き合えば良いだけ。
楽すぎじゃねーか?
不安は無くならない物の、楽に200
G
(
ゴールド
)
稼げたので、オイラは既にリューラに買ってあげる物を色々考え悩むのを止めていた。
そして魔法の絨毯が止まり、リュカさんが降りるよう指示を出す。
どうやら目的の村、モストゥーン村に近付いたようだ。
ここからは歩いてヒストニス村から来たようにみせなきゃならない。
リュカさんが魔法の絨毯を馬車の中に仕舞い込むと出発だ。
(グランバニア王国領・モストゥーン村)
「もう日が暮れる……今日はこの村で宿を取ろうか」
「そうねアナタ。次の村までは3日は掛かるそうだし、今晩はベッドでゆっくり眠りたいわ……ねぇアロー?」
「え!? ……あ、あぁ、う、うん。母ちゃん」
突然ビアンカさんから話を振られて慌てて返事をした。
何か“母ちゃん”ってビアンカさんに言うの、照れる。
リュカさんには照れずに言えそうな気がするけど……
(グランバニア王国領・モストゥーン村:宿屋1階の食堂)
狭い村を一周見回って宿を確保すると、手荷物を部屋へ置いて1階の食堂に集まった。
食堂と言ってるけど、この村唯一の食べ物屋らしく、殆ど酒場と変わらない。
辛気くさい顔したオジサンがマスターらしく、同じく辛気くさい顔してるオバサン店員と一緒にオイラ達を見てくる。
手近なテーブルに進み席に座ると、リュカさんが澄んだ声で注文する。
「マスター、ビールと適当につまみ。あと子供に夕食……それと妻には暖かいお茶を」
注文を聞いたマスターは、「はい」とも「うん」とも言わずビールの準備を始めた。
凄く愛想が悪いけど、コレで良いのか?
「おっと、このビールは頂くぜ」
ビールの準備が出来、マスターがリュカさんの下にそれを運ぼうとした時、新たに店に入ってきた柄の悪い兵士等によって遮られた。
「あ、何するんですか、私のビール」
見た感じ吃驚した口調で柄
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ