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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第101話:一部の愚か者が組織の信頼を貶める。
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方が良い。中央から離れて権力を手にする事が、どれ程慎重にならざる事か解らせる」
拙いよ……
凄
(
すげ
)
ー怒ってるよ……
いや、怒る気持ちは解るんだけど、ダメだよ……遣り過ぎちゃぁ。
「陛下。軍部の長たる私が、こんな事を言うのは身内を庇ってるように聞こえてしまいますが、どうか家族への連座はお控え下さい。こ、これを行ってしまいますと、兵士は“家族を人質に取られてる”と考えてしまいます。今は“家族の平和の為に、軍人として頑張る”と言う高い士気なんです。その事をご留意お願い致します」
意を決してリュカさんに発言したピピン大臣。
だが物凄い形相で睨まれ、一瞬怯みを見せた。
だけど言うべき事を言い切って、力強くリュカさんの顔を見返し続ける。
「……………」
歯を食い縛り、右手を握り締め、誰かを殴りたいのか顔の高さくらいまで上げると、悔しそうに腕を振るわせながら拳を下げて目を瞑る。
「……わ、分かった。だが、その代わりに現在在籍してる全軍人の基本給を4割カットを命じる! そのカットによって浮いた金で、この村への賠償金を支払うぞ!」
「よ、4割カットですか!? 期間は半年くらいですか?」
「温い事を言ってんじゃねーウルフ! 永遠に4割カットだ。4割カットが現在在籍してる軍人の基本給だ! 今後入隊してくる者については、これまでの金額が基本給で良い。だけど今在籍してる連中は、全員連帯責任として4割カットを命じる! それがダメというのなら、家族も処刑する方を採用だ……決めろ。今すぐ決めろ。どっちにするかな」
家族を処刑するのは論外だが、唯でさえ安い軍人の給料を4割もカットするのも回避したい。期間限定の措置だったら受け入れる事も出来るんだけど……
チラッとビアンカさんの表情を伺ったが、目を閉じ首を横に振るだけ……これで手を打つしか無さそうだ。
「わ、分かりました……全軍人の給料4割カットを通達致します」
俺の答えを聞きながらも不愉快さが拭えないリュカさんは、鼻を「ふん!」と鳴らして連中を睨み続ける。軍部で暴動が起きなきゃ良いけど。
「それと、このアホ共の上司。お前等も罰を与える……お前等は上に立つ能力に欠如してるから、現時刻を以て最下級兵に降格だ。お前等が直属の上司として、もっと早くに悪行を暴いていれば、被害に遭う人々の数も大幅に減少したはず。だからお前等は降格されながらも、この村への賠償金を稼ぐ為、軍を辞める事は許さない。もし定年前に辞めるのであれば、賠償金の一部として、これまでに支払ってきた給料5年分を国家に返還する事を命じる」
厳しい……リュカさんの怒りが具現化してる処罰だ。
それに給料の5年分を返還するってのも、納得出来る。
正座組の隊長が、この村に赴任してきたのが5年前だ。
「それと
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