第3章 リーザス陥落
第100話 救出
[13/13]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
る。拷問の期間が永久に感じる程長かったから。そこから解放してくれた恩人たちには、本当に何度感謝してもしきれない。勿論、その中にはランスもいるだろう。マリスにとってリアが全て。道を踏み外さない様に仕えつつ、その夫となる(?) ランスの事もある意味では信頼していた。その実力の高さも。
そんな素晴らしいランスはと言うと。
「がははははは! それでは紳士的にお仕置きをしてやるぞ!」
「はーい、リアもお手伝いしまーーすっ!」
「い、いや〜〜〜〜〜〜ッ」
当然ながら 盛大にお仕置きを敢行していた。
リアも あの事件以来(ランス01)女の子への度を越した性暴力、拷問はもうしなくなっていたのだが、昔の自分を思い出したかの様に、妖艶な笑みを浮かべながら 先程まで自分自身に使われ続けた玩具をサヤへと向けていた。
「……ユーリさん。その、これは仕方ない、ですよね? 止めるべきじゃない、ですよね?」
「かなみ。……あのサヤは リーザスの没落貴族。魔人に逆らえなかったから、と言った動機ではなく、逆恨みからの凶行。同情の余地はなしです」
「そうですよね。……リア様に酷い事を沢山したんですから」
今回の事を皮切りに、また一般人にまで行こうものなら 全身全霊を賭けて止める。だが、かなみはそこまで心配はしてなかった。
リア自身も、ある意味はランスのおかげで、これまたある意味生まれ変わったのだから。
「ねー、この子ってさぁ 絶対に責めるよりも責められる方が輝くって拷問受けながらずっと思ってたのーー」
………直視するのも厳しい恰好になってるリア。生まれ変わった……とまでは言い過ぎだろうか?
それは兎も角 あまり そっち方面に耐性がある訳でもないかなみは 顔をただただ赤くさせて 少しだけ視線を下げていた。
「かなみ。それで地上はどのようになっていますか? 簡潔に説明を」
「あっ、は、はい!」
マリスは 全く問題視せず 現状の事をかなみから聞き出した。
サヤの悲鳴とランスの大笑い、そして リアの責め言葉をバックに 現状報告をするかなみ。
非常にやりにくかったのは言うまでもない事だった。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ