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秋祭り
第一章
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流線型になっている二重の目に愛らしい口元、白い顔の鼻はやや曲がった感じだが形がいい。耳は大きめで黒い癖のあるショートへアからも見えている。全体的にボーイッシュな印象を受けるスタイルだ。だがスカートから見えている脚が眩しい。
 未来は優しい顔立ちで少し垂れた一重だ。頬がややふっくらとしていて口は小さい。黒いまっすぐな髪を肩のところでそろえている。その彼女が青空を見て言うのである。
「いつもあんなに飲むから」
「だって私お酒好きだから」
「好きなのはわかるけれど」
「ちょっとは慎めっていうのね」
「簡単に言えばね」
「かつ率直に、よね」
「そう。青空ちゃんまた酔い潰れて」
 実際にこうしたこともだ。しょっちゅうなのが青空だ。とにかく酒が好きで酔い潰れるまで飲むのだ。高校生だが八条町の特別法例の恩恵を受けている。
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