第五幕その十
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「こちらでね」
「そうななんだ、じゃあね」
「ええ、貴方はビールでね」
「君達はそうしたものでね」
「お互いに楽しみましょう」
飲みものはというのです。
「そうしましょう」
「それじゃあね」
「あとね」
ジュリアはさらに言いました。
「デザートだけれど」
「それは何かな」
「アイスクリームを出すつもりよ」
デザートはそれだというのです。
「最後に出すわね」
「ああ、アイスだね」
「こうした時はそれだと思ったから」
「そうだね、外で食べるアイスもね」
「いいでしょ」
「うん、確かにね」
「だからそれを出すわ」
ジュリアはまた言いました。
「最後はね」
「僕もそれでいいと思うよ」
「それじゃあ」
「ええ、最後でね」
そうしたお話をしてでした、皆で。
最後は実際にアイスクリームを食べてです、楽しい夜を終えました。そしてジュリア達は街の外を出てです。
そこでテントを出したその中で寝ようとしましたがそこで初老の見事な口髭を生やした恰幅のいい青いスーツの男の人が言ってきました。この街の市長さんです。
「折角ですから」
「といいますと」
「はい、皆さんは今夜はです」
市長さんはジュリアに言うのでした。
「街のホテルに泊まって頂けますか」
「ホテルにですか」
「図書館をちゃんとする様にして頂いてご馳走もしてくれました」
だからだというのです。
「ですから」
「いえ、それは」
今度はジュリアが謙遜して言うのでした。
「あくまで、です」
「当然のことだというのですか」
「はい」
だからだというのです。
「あまりです」
「いえいえ、そう言われますが」
「違うというのですか」
「街の為にして頂いたので」
「今晩はですか」
「そうです、この街のホテルにお泊り下さい」
是非にという口調での言葉でした。
「どうか」
「どうしようかしら」
「そうだね」
「これはね」
「ちょっと難しい問題かな」
かかしと木樵、ジャックがそれぞれお話をしました。
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