暁 〜小説投稿サイト〜
異世界に転生したら、強くてニューゲームでした。(編集中)
成長、そして。
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ので、森まで連れて行って、帰してあげる。

本当は、今日もそんな依頼を頼まれてたはずなんだけど……。急に、チャールズ10世の側近の方が訪ねて来られて、新しい依頼に変更になった。

どうやら、首都近くの街に魔獣が出たらしい。しかも、火龍や水龍など、龍神の魔獣の次に強いとされる魔獣、「スィエル」だった。俺もよく分からないから、絵を見せてもらった。んーと…。
ポケ◯ンでいうところの、ホウオウみたいな感じ、っていったら近いかも。どちらかというと神聖な魔獣で、普通は街を襲ったりなんかしない。なにやら事情がありそう。

今回は、さすがに僕1人じゃ危ないから、お父様、僕、お兄様で行くことになる。側近の方が乗ってこられた馬車に同乗させてもらい、問題の場所に向かった。


ーー首都、エトワール。古くから栄える地で、人口はおよそ120万人。

多くの重要機関がこの都市に本部を構えている。繁華街もあり、非常に活気のある場所だ。しかし、人々は既に避難を終え、今は全く違う表情を見せていた。いるのは、僕ら3人だけだ。

その真ん中と言える地点で、スィエルは暴れていた。周りには、破壊された噴水や、住宅の残骸が無残に転がっている。近づくと、興奮したのか、更に激しく暴れる。普段なら、人が近づくと飛んで逃げてしまうのだが、今は逃げない。

「これは…誰かに魔術をかけられているな」

スィエルを見据え、お父様が呟く。

「やはり、そうですか。では、まず眠らせて、それから魔術を解きますか?」

「ああ、それが一番だろうな…」

「………??」

僕が1人、会話についていけずオロオロしてる間に、お父様とお兄様はスィエルと戦い始めていた。お父様はショーテル、お兄様はガンブレードに魔力をのせ、強化して使っている。うなじや腹、急所を狙っているが、スィエルも流石の強さだ。やっぱり、簡単には攻撃を喰らわない。近接での戦いとなると、体力のない僕は不利だ。参加出来そうにもないから、サポートに回る。

2人の実戦は、何とも鮮やかだ。動きに、一切の無駄がない。攻撃を躱され、着地したときの姿勢は、既に次の攻撃への体勢に入っている。

《ザシュッ、》
《ギャオオオオオオン!!》

かすった感じの攻撃が何度も入る。でも、それじゃあ決め手にはならないし、ましてや気絶なんかさせられない。かすり傷でも、痛いものは痛いらしい。。攻撃を受けるたびにスィエルは激しく暴れ、また家が何軒か逝った。申し訳なさを感じるけど、仕方ない。

サポートとして、僕が3発ほどアクア・バル(水魔法)を放ったところで、スィエルも疲れてきたのか、動きが鈍くなる。チャンスと見極めたらしい2人は、一気に距離を詰めて、うなじへの集中攻撃に切り替える。僕は、6m位離れたところで、身体強化を2人にか
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