『拙劣な生き方』
[8]前話
此の緩やかな白波。滑らかな音。目を瞑る。潮風を肌で感じる。此の海の果て迄連れてってはくれぬか?
地球上の何もかもに、ひとつひとつ命が宿ってると聞いた。信じがたい話も在った。其れでも、信じる者は相手が大地とて話す事も可能だと。
自然の温もりに抱き締められたような感覚に陥る。まるで此の潮風が私を包んでるかの如く...。
大海原に手を伸ばす。心で叫んだとて届くまい。愛しき者を守りたいなど...。今宵、其の者を失ってしまうとも知らず...。
さすれば私はまた地獄の鳥籠に戻るのであろう。足枷を増やされ二度と放たれぬよう。
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