零部
十四章
黒蝶不楽
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彼岸花が舞い散る...風に吹かれ血溜まりに波紋ができる...寂しげに煉華を見下ろす妖姫
「主様...早く目を覚ましてください...」
妖姫は煉華の手を握りしめ自らの魔力を煉華に贈り始め、煉華の傷は次第に治っていくがまだ意識が戻らない
「凜々蝶...貴女の魔力も寄越しなさい」
泣きじゃくる陽刀 凜々蝶の腹を手刀で貫き凜々蝶の魔力を一滴も残らないように吸い出し竜馬の亡き骸にピクリとも動かなくなった凜々蝶を投げつけた
「凜々蝶...貴女はもういらないわ...此処で貴方の主人と朽ち果てなさい...貴女も本望でしょ?主と共に生涯を終えるなんて...それに同じ最上大業物の貴女が儀式に使われるなんて嫌だもの......お姉ちゃんサヨナラ」
妖姫は凜々蝶と竜馬を桜の木の下に埋めた直後の事だった
ゴゴゴゴゴゴゴ...ビキビキビキ
地響きと共に地面に亀裂が入り黒い液体が吹き出した
「な、何この黒い液体...酷い臭い.....腐敗した魔力」
妖姫がその酷い腐敗した魔力の臭いでふらつき地面に座りこんでしまった
その直後だった、腐敗した魔力が吹き出ていた亀裂から
血のような色をしたマグマが吹き出し一人の少女が現れた
「妖姫姉さん...久しぶりだね...」
「貴女...どうして...」
妖姫の前に現れたのは
続く
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