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とある3年4組の卑怯者
13 授業妨害
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よぉ!」
 はまじとブー太郎は関口を助けようと彼から堀内を放そうとした。
「おい、堀内、やめろよ!」
「やめるブー!」
「うるせえ!!」
 堀内は足ではまじとブー太郎の股間を蹴った。二人が痛みに呻いた。そのとき、笹山と城ヶ崎が現れた。
「堀内っ!やめなさいよっ!」
 城ヶ崎が怒鳴った。
「うるせえ、このクソ女!!とっとと家に帰ってままごとでもやってろ!!」
「何ですってっ!?そう首を絞めて関口を殺す気なのっ?!」
「うるせえ!!」
(どうしよう、誰か止めて・・・!!)
 笹山は心の中で慌てた。そのとき、4組の頼れる男子のコンビ、大野けんいちと杉山さとしが現れた。
「やめろ、堀内!」
 大野が堀内に向かって怒鳴る。
「そうだぞ、関口を放せ!」
 杉山も要求する。そして二人は堀内の手と足を掴み、関口から引き離すことに成功した。
「何しやがる、こいつがわりいんだよ!!」
「だからって暴力ふるってんのはおめえの方だろ!?」
 大野が睨みつけて言った。
「うるせえ!!」
 堀内は案の定、同じセリフを言った。
「うるせえばかり言うなよ!」
 杉山が指摘する。が、堀内はそれでも、「うるせえ!!」と返すのみであった。と、その時戸川先生が現れた。
「どうしたんですか?」
「こいつが関口に暴力ふるっていたんです」
 大野が答えた。
「違うんですよ、あいつが悪口言うのがいけないんですよ!」
 堀内が言い訳をした。
「しかし堀内君でしたっけ?君も暴力はいけませんよ。いいですか?」
「へっ、わかりましたよ!」
 嫌そうな言い方で返事をして堀内はその場を去った。
「あ、関口君、大丈夫?」
 笹山が心配した。
「あぁ、みんな、すまねぇ、迷惑かけて」
「お前は悪くねえよ、だから謝ることねえって」
 杉山が慰めた。
「あ、あぁ・・・」
 こうして一行はそのまま下校した。

「まったく、ホントしょうがないヤツだわっ!!」
 城ヶ崎は怒りむき出しに言った。
「そういえば、関口も城ヶ崎も笹山も2年のときアイツと一緒のクラスだったよな?」
 杉山が聞いた。
「ええ、もちろん。あいつはホント気持ち悪いわ。もう見るだけでイヤっ!」
 大野も杉山も城ヶ崎がどれだけ堀内を気持ち悪がっているのかを彼女の態度で察することができた。
「オイラもこの前アイツにいきなり尻を触られて、『いい豚の尻だね』って気持ち悪く触り続けてきたブー、ホント気持ち悪いブー」
 ブー太郎も嫌なことを思い出した。皆堀内のせいで嫌なムードで下校という形になってしまった。
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