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とある3年4組の卑怯者
13 授業妨害
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スではこんな事する人っていたのかい?」
 永沢が質問で返した。
「いないわ。もしいたら厳しい指導を受けるし、直らないようじゃ退学されるわよ」
 藤木も、永沢も、丸尾も、イギリスと日本の教育の異なりを知ったと同時に、「退学」という言葉にゾッとした。
「退学か・・・、僕は卑怯ってよく言われるから退学になってもおかしくないかもな・・・」
 藤木は気に病んだ。
「え?そんなことないわよ。藤木君は授業ちゃんと受けているし、悪いことしてるわけでもないからありえないわよ」
 リリィが優しく藤木に言った。が、永沢が文句をつけた。
「いいや、藤木君は卑怯だから、すぐに退学になるね。そして色んな学校を転々とするだろうね」
「ええ!?」
 藤木は永沢の言葉を真に受けた。
「永沢君、そんなこというの失礼よ。友達でしょ!?」
 リリィが言い返した。丸尾も永沢を非難した。
「永沢君、貴方友人の藤木君を悪く言うなんて、ズバリ、親しき中にも礼儀ありでしょう!」
「う、うるさい!藤木君とは友人とも思っていないさ・・・」
 永沢が言い返した。永沢のこの一言に藤木はかなり衝撃を受けた。
(そんな、永沢君・・・)

 その後、堀内は4組の授業を邪魔することはなかった。放課後、はまじ、ブー太郎、そして関口しんじが堀内の文句を言っていた。
「ったく、なんだよ、あいつぅ、授業の邪魔しやがって、ふざけんじゃねぇよぉ」
「俺も成績はよくはねーけど、あんなバカなマネはしねーぜ」
「そうだブー、迷惑だブー」
「俺、2年生の頃、あいつと同じクラスだったんだけどよぉ、体育の授業でバスケやってた時、シュートを2回失敗して、さらにドリブルしてボールを相手に取られて、試合の後、あいつにつかみかかられたんだ。そんでよぉ『てめえ、ドンだけヘボなんだよ!さっさと死ねよ!』って言われたんだ・・・」 
 関口は嫌なことを思い出していた。
「ひ、酷いブー、そんなことで怒るなんて、ブー」
「そーだな、上手い下手関係ねーよな、そんなことで怒るなんてほんとサイテーなヤツだよな」
 と、その時、後ろから怒鳴り声が聞こえた。
「あ、テメエが下手クソなのがいけねえんだろ!クズのくせして調子こいでんじゃねえ!」
 堀内が後ろに立っていた。三人はとんでもないことに遭遇してしまったと背筋が凍り付いた。
「な、何だブー!お前が授業の邪魔するのがいけないんだブー!」
「うるせえ!!」
「何だよ、うるせー、って、本当のことだろ!?」
「うるせえ!!」
「うるせえ、ばっかいってんじゃねぇよ!お前、ふざけすぎなんだよ!」
「うるせえ!!」
 堀内が怒りの形相で関口の首と手首をつかんで壁に叩きつけた。
「てめえ、クズのくせしてよ、エラい口叩いてんじゃねえ!」
「う・・・、お前こそ何様なんだ
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