暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはStrikerS 〜困った時の機械ネコ〜
第2章 『ネコは三月を』
第37話 『ご存知なので』
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る。
そして、
「ネコあし」
蹴り上げた。
ヘリが空気のないトンネルと突き抜けていく。
音速には壁が存在するがカームホールによりそれがない。
「ストームレイダー!!」
ヴァイスは愛機を呼ぶ。
<ただいま時速1351キロ>
「マッハ1.1、か!」
<おそらく、あと55秒ほど続きます>
「おいおい……というか何でGを感じない?」
<この特殊なエアロゲルに魔力でさらに上乗せし、Gをなくしていると考えます>
「つーことは、俺がやらなきゃいけないというのは――」
<50秒後、このカームロードおよび、エアロゲルがなくなったときに衝撃なく運転を再開する事かと>
「コタロウさん、無茶いってくれるぜ……」
<できませんか?>
「あァ!? 腕の見せ所だろう?」
無理とは言ってねぇ。と荒げる。
<失礼いたしました>
「シャマル先生」
「はい!」
「つーことなんで、50びょ」
<あと、42秒です>
「――後も先ほどと同じ操縦いたしますんで、安心しててくだせェな!」
外をちらりとみたシャマルはこの速度に驚きつつも、
「もちろんです」
ヴァイスの操縦を信用して疑わなかった。
△▽△▽△▽△▽△▽
「ネコあし」
そういってヘリを圏外に蹴りだしたのを目で追い、即座にその蹴りだした人間に焦点を合わせる。
「……どういうこと?」
「なにを、したの……?」
驚くのもつかの間、上空から無数の魔力弾にクアットロとディエチは気づき、飛び降りて回避する。
「見つけた」
しかし、着地してその背後にはフェイトが構えていた。
「なっ!」
「くっ! 速い」
また飛びのき二人はそろってビルからビルへ飛び移って逃げる。
「止まりなさい! 市街地での危険魔法使用、および殺人未遂の現行犯で、逮捕します」
飛行するフェイトの周囲に魔力弾が生成され、二人を捉えた。
クアットロとディエチは誰かとやり取りをしているようで、「割かれたんだ!」と叫んでいた。
「もう一度言います。止まりなさい!」
その言葉は耳に入ったんだろう。
「今日は遠慮しときますぅ」
と、余裕をみせる言葉を吐く。
「IS発動。シルバーカーテン」
二人は消え、フェイトは目視できなくなった。
瞬時に彼女は視線を移動させ、
「はやて!」
「位置確認。詠唱完了。発動まであと4秒!」
その先にははやてがおり、準備を整えていた。それを聞いて、フェイトは翻しこの場から退避する。
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