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リュカ伝の外伝
純粋な心の青少年と汚れた大人達の物語
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っき》のコンサートには僕の友達も沢山来てたから、自慢出来るよ。

ルディーSIDE END



(サラボナ)
ティミーSIDE

僕は来るべきじゃなかったのかもしれない。
可愛いアミーを自慢したくて、ウルフ君等に付いて来ちゃったけど、愛娘を狙う野獣を増やしてしまったかも?
でも今の内に牽制しておいたら嫁に後頭部を叩かれた。

それを見てたウルフ君は『そんなんじゃ生ぬるいから、今後はグリンガムのムチを持ち歩いた方が良い』と嫁にアドバイス。
殺す気ですか?

しかし、それ以上に来るべきじゃないと思えたのは、ウルフ君が目敏すぎるからだ。
アンディーさんとフローラさんの息子であるルディー君と、デボラさんの娘のデイジーちゃんを見て、僕にコッソリと尋ねてきた。

『あの……デイジーちゃんの父親って……アンディーさん?』
何で判るのー!?
答えに困ったね。

でも、そんな僕の様子を見て彼は直ぐに悟る。
『やっぱりそうなんですね。しかも公には出来ないんですか……』
凄くない? この人、凄く聡くない?

『虫も殺せないような顔してて、俺やリュカさんサイドの住人なんですねアンディーさん』
いや……色々あるんだよ。
でも説明出来ないんだよ。

でも一番来た事を後悔したのは、ルドマンさんがグランバニアの新兵器について、色々聞く為にウルフ君を呼び寄せた事だった。
マリー等のステージが終わって帰り支度してると、僕と彼を書斎に呼び、真剣な表情で問うてきた。

「リュカが凄い兵器を発明させたと聞いたが、それは真実か?」
「真実ですが、お売りする事は出来ませんよ」
流石はやり手の大商人。孫娘の為にマリー等を呼べばウルフ君が連れてくると読み切り、本当の目的を隠しおおせた。

「だがなウルフ宰相。グランバニアだけが独占しているのでは、いつかは我々の町に侵略してくるかもしれないと考える者が居るやもしれんぞ。世界の均衡を保つ為に、多少は情報を広めては如何かな? 勿論有料にすれば、一財産稼ぐ事も出来るであろう……」

「財産に興味があったら、今頃俺はグランバニアの王になって、お前等全員奴隷にしてるよ。リュカさんもティミーさんも、以前は俺に王位を譲っても良いと言ってたんだからな。でも興味ないから、それらの権利を放棄してお二人のサポートに回ってるんだよ」

「なるほど……裏方で権力を振るうと言う事かな?」
「俺みたいな小物が大いなる権力を暴走させない為に、絶大な正義感とカリスマを持った人間がトップに君臨する治世を作ってるんだよ」

「そうは言っても時が経てば、権力に振り回される統治者が誕生するだろうて……その時は如何するつもりなのかな? お前もリュカ等も死んでるであろう」
「その時はアリアハンのマスタードラゴン様
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